実務面のウェイトが大きくなった予備試験では伊藤塾テキストによる勉強がより一層有効になりました。

社会人・既卒者

 Sさん

東京大学法学部卒業
【受 講 講 座】
基礎マスター、論文マスター、商訴完全マスター、短答マスター、コンプリート論文答練、憲民刑集中講義、論文直前答練、口述模試 など

※プロフィールは、2011年合格時点のものです。


はじめに

 司法試験の勉強を始めたきっかけは、大分前のことですが学生時代に法律に興味を持って勉強したことがあり、改めて法律の勉強をするうえでの良い目標になると考えたことです。伊藤塾長は磐石の基礎を固めることを強調されており、ともすれば学問的な興味に流されそうになる傾向があった私は、勉強するにつれ伊藤塾長の言葉の正しさを痛感することになりました。司法試験の勉強についても、基礎マスターテキストや情報シートを繰り返し読むことが、最も有効な勉強法であると感じています。

私がとった勉強方法 

基礎的な法知識・法理論の修得について

 当初は各科目の基本書を読み、旧司法試験の過去に出題された問題を解くことを繰り返していましたが、憲法などは苦手意識が抜けず、本試験の成績も芳しくないものでした。ある時インターネットで本田講師の憲民刑集中講義の評判が非常に高いことを知り、受講を決めました。憲法は15時間の講義ですが、本当に必要なことを網羅しており、倍速にして約8時間で何度も聴きました。民法、刑法についても、同様に素晴らしく、繰り返し聴くことによって基礎を固めることができました。

短答式試験対策について

 憲法、民法、刑法の短答式試験対策としては、憲民刑集中講義の各科目を聴いた後、民法は情報シート、憲法は判例百選を読み、あとは司法試験の過去問を繰り返し解きました。商法、民事訴訟法、刑事訴訟法は呉講師の商訴集中講義を聴き、判例六法を読んだうえで、同様に過去問を確認しました。旧司法試験では刑法を解くのに一定のスキルが要求されると感じておりましたが、予備試験は基礎的な問題が多く、基礎固めが点数に直結する様に思います。また、司法試験の準備に直結する点も良いと思います。

論文式試験対策について

 論文式試験対策についても、短答式試験同様に基礎が重要であると考えていたため、インプットは短答式とほぼ同様です。アウトプットは、「問題研究」を一通り解いた後、コンプリート論文答練を受講しました。また、短答式試験後は、論文直前答練と論文直前模試を受講しました。論文直前答練は、時間配分を含めた本番のシミュレーションとして極めて有効です。また、事実認定やあてはめの対策として、「伊藤塾試験対策問題集」(弘文堂)〈刑事訴訟法〉〈刑法〉を使用しました。旧司法試験に比べ、事実認定やあてはめの重要性が増していると思われますので、今後は他の科目も使用したいと考えています。

法律実務基礎科目対策について

 実務基礎科目については、岡崎講師の基礎マスターを聴き、答練を受けました。特に刑事実務の教材は、よくまとまっており使いやすいものでした。近接所持の法理の説明は強く印象に残るものであり、本番で出た時は本講座を受けていて良かったと思いました。民事訴訟法・刑事訴訟法の手続面は苦手意識がありましたが、実務基礎科目では興味を持って勉強し、苦手意識の克服が口述試験でも役立ったと思います。また、間接事実による事実認定を勉強したことにより、刑事判例の事実面についても興味を持って読める様になった気がします。

一般教養科目対策について

 (1) 短答式試験対策について
  サンプル問題しか手がかりが無く、不安な科目でした。一般教養短答講座の人文科学・社会科学を受講した他、答練等で問題選択と時間配分に慣れる様にしました。
 (2) 論文式試験対策について
  対策は、一般教養論文講座のみです。答案例の解説が役に立ちました。対策に時間をかけても本番の点数に直結する感じもしなかったので、特に高得点を狙うのでなければ、5回ほど実際に書いてみる程度で良いとも思います。

口述試験対策について

 口述対策のオープンスクール、6時間でマスターする要件事実、3時間でマスターする民事・刑事実務条文を受講した他、時間の許す限り条文を素読しました。繰り返し条文を読んでおくことは有効な対策になると思います。また、口述模試を受けておくと本番のシミュレーションになり安心できます。特に刑事の模試では厳しい追及があり、本番は楽に感じました。

旧司法試験との関係について 

 行政法、実務基礎科目、一般教養といった新しい科目が加わりましたが、旧司法試験対策として六法の基礎固めをしておけていれば、大きな負荷では無いと思います。予備試験は旧司法試験に比べると学説面より実務面のウエイトが大きく、情報シートや基礎マスターテキストによる勉強がより一層有効になったと思います。

伊藤塾の学習と仕事の両立について 

 週末以外は勉強時間があまりとれなかったのですが、既に何度も聴いていた憲民刑集中講義や商訴集中講義は、インターネット受講による倍速での受講で細切れの時間で聴いているうちに一度通すことができ、大変助かりました。コンプリート論文答練も在宅受講であれば自分のペースで受講できるので、時間に制約がある人にも向いていると思います。

司法試験受験の準備として 

 夏休みに基礎マスター倒産法を受講しました。今後の準備は、アウトプットは論文過去問とペースメーカー論文答練を中心に考えておりますが、インプットは憲民刑集中講義や商訴集中講義に加え、情報シートの素読でも対応できるのではないかと感じています。

合格後を見据えて 

合格後は、少し視野を拡げて海外の法制度も勉強したいと思います。英米法と大陸法が世界でどの様に分布し、どの様な実務が行われているかについて、大変興味があります。

最後に 

 伊藤塾長、呉講師、本田講師が再三強調されていた基礎を磐石にすることは、本当に大切であると感じています。そして、それ以上に「最後まで諦めないこと」が重要であると思います。合格をお祈りしております。