学習支援システムと基礎マスターで知識量を増やし、法律科目のみで合格点をとれた

\大学在学中合格/ A.Sさ
合格者イラスト

東京大学法学部3年
◆ 受 講 講 座 /司法試験入門講座本科生+リーガルトレーニング、予備試験論文過去問マスター、予備試験論文直前答練+全国公開論文模試、予備試験口述模試など
※プロフィールは、2019年合格時点のものです。


はじめに

私が司法試験を目指した理由は、小学校の頃に家族がお世話になった検察官が非常に格好良かったので、自分も法曹の道に進みたいと思ったからです。また、自分は地道に努力することが得意な方なので、大学生活のなかで司法試験を目指すことができると考えていたこともあります。高校生の時に、漠然と予備試験に大学3年で合格し、4年で司法試験に合格することを夢見るようになりました。そして、大学入学後は、半年ほどキャンパスライフを楽しんだ後、そろそろ勉強を始めないと3年合格は難しいと思い、大学1年の10月に伊藤塾に入塾しました。伊藤塾を選んだ理由は、合格実績が信頼できること、友達の多くが通っていたことです。

私の勉強法

〈基礎学習について〉

基礎マスターの受講を開始したのが11月であったため、4月スタートの人よりも急ピッチで受講しないと間に合わないと考え、1日に6コマ以上受講する日もありました。しかし、集中が続くわけもなく、伊藤塾長の講義を聴き流ししてしまっている状態で、復習もおろそかにしていたので、あまりよい勉強ができていたとはいえませんでした。大学2年の5月に刑事訴訟法が終了した段階で論文マスターが始動したため、論文マスターは何としても併行して行いたいと考えていた自分としては、かなり負担が増大しました。早く基礎マスターを聴き終えなければならないという焦りから、残りの科目については比較的集中して受講を進められていたと思います。そして、論文マスターに入ったらある程度は自力で解けるように、基礎マスターの重要部分は復習するよう努めました。とはいえ、論文マスターでは、覚えていると思っていた知識も思うようにアウトプットできず、基礎マスターで修得した知識が体系化できていないこと、実践的知識になっていないことを痛感しました。そのため、論文で使える知識にするという視点から基礎マスターを読み直すようにしました。特に民法は、論文マスターに入っても全く基礎力が足りていなかったので、伊藤塾長の講義を、スキマ時間を使って聴き直しました。1回目の受講の際にきちんと復習していれば楽だったのになと実感しました。このように、私の基礎学習は行きあたりばったりのものでしたが、次第に反復回数が多くなっていくにつれ、各法律の体系的理解を深めていけたと思います。

〈短答式試験対策について〉

私は短答式試験の対策を非常におろそかにしていました。基礎マスター段階でその科目の短答の過去問を1周しておくという指導にもかかわらず、ほぼ触れることなく論文マスターに突入し、時間がなくなって短答対策が手薄になっていました。そして、今からでも間に合う秋島講師の短答対策講座を2月上旬に受けた際、自分の対策進度がとても遅れていることに気づかされました。それ以降は、きちんと短答の比重を増やしていき、最終的に各教科最低6周は過去問演習をしたはずです。ここで役立ったのが、学習支援システムでした。各科目の分野ごとに正答率が数値化されるので、どの分野を復習すればよいかが一目瞭然であり、学習支援システムと基礎マスターとの両輪で知識量を確実に増やしていくことができました。最終的に基礎マスターのBランクまで押さえられるよう復習を繰り返し、本番では目標であった法律科目のみで合格点をとるということを達成できました。

〈論文式試験対策について〉

論文式試験対策の中心は、いうまでもなく論文マスターでした。指定された問題の答案作成・構成を行ってから講義に臨むことが理想ではあったのですが、私はそれをほぼ怠り、受講のみを行っていました。案の定、論文マスター段階で答案作成能力があまり向上しませんでした。ですが、私はそれよりもまず、論証を論文で使える活きたものにすること、論文の構成プロセスを再現することを意識して、問題研究を何度も繰り返しました。私の答案作成能力向上に役立ったのは、コンプリート論文答練です。2月からスタートしたのですが、週1科目というペースメーカーにもなりましたし、何より強制的に論文を書く機会を設けることで嫌でも実践演習を積むことができ、徐々に答案作成ができるようになりました。そして、私が論文合格を果たしたのは、短答後論文までの55日間のおかげであると考えます。というのも、論文直前答練と併行して、さぼってきた予備試験の過去問の答案作成をひたすらこなすということ行いました。1日平均4通は書いていた気がします。直前期に追い上げるように演習を積んだため、本番では自信をもって書くことができました。ありきたりな結論ですが、結局は書いてみることが重要だと思います。

〈口述試験対策について〉

論文の感触はそんなに悪くはなかったので、論文結果発表の1週間前から民事・刑事の記憶喚起を始めました。もともと実務分野は苦手ではないので、論文の発表後ひととおり知識をインプットしたら、あとはひたすら実践演習を積むことに専念しました。伊藤塾ともう一社の口述模試を受けたほか、ほぼ毎日ペアの人と過去問を題材に練習を重ねました。特に模試を本番に臨む心意気で受けたことで、かなりの緊張感のなかで自分のパフォーマンスを最大化する練習ができました。そのおかげで、本番でも試験室に入った後は模試よりも落ち着いて受け答えできたように思います。

学生生活との両立について

私は、バレーボールサークルに所属しており、短答直前期以降を除いてはコンスタントに顔を出していました。また、塾のアルバイトも週1~2日で行っておりました。ですので、サークルやアルバイトと両立しながら学習を進めることができたと思います。確かに、時間的制約はありますが、予定がない時の集中力は上がると思うので、そんなに大きな影響とはならないと思います。また、ずっと勉強だけしているのは精神衛生上よくないと思うので、気晴らしとして何か用意しておくことは大事だと思います(法律が好きで好きで仕方ない人は別ですが)。

おわりに

伊藤塾を利用してよかったことは、データの豊富さがまず挙げられます。圧倒的な合格実績を誇っているので、受験生の再現答案が充実しており実際の受験生のレベルを把握することができました。また、知識のランクづけもよかったです。心が折れそうなほど膨大な知識を試験的に重要な観点から優先順位づけしてもらえたので、さしたる負担感なく学習を進めることができたと思います。知識の正確さや深さについてはまだまだだと思っているので、来年の司法試験に向けて精進していきたいと思います。