試験に合格するには、学習すべきところを受験指導校で的確に学ぶことが、最も近道です。

法科大学院ルートで司法試験合格

山本一貴さん(24歳)

合格者イラスト
京都大学法科大学院(既修)修了

◆出 身 大 学 /早稲田大学法学部
◆受 講 講 座 /司法試験入門講座本科生+リーガルトレーニング、司法試験既修本科生 など
 
※プロフィールは、2012年合格時点のものです。

はじめに

私は、高校時代から弁護士に憧れ、法学部に入学しました。最初はなんとなくという気持ちでしたが、大学や伊藤塾で法律に実際に接し、学ぶことで決意に変わりました。
そして、大学2年生(19歳)の春頃から受験指導校に通うことを考えましたが、①大学から近く、②ライブ講義が行われていて、③1年生の時に伊藤塾長の試験対策講座(弘文堂)を使っていたことから、伊藤塾を選びました。
基本書を用いて独学をするという手段もあるとは思いますが、やはり、膨大な試験範囲の中で効率的に勉強し、試験に合格するには、受験指導校で学習すべきところを的確に学ぶことが、最も近道であると思います。実際に合格を掴んだ今、伊藤塾を選び、学習したことは良き選択であったと確信しています。

私がとった勉強方法

間違いなく言えることは、伊藤塾の基礎マスターは、法科大学院入試だけでなく、司法試験に合格する基礎力を十分に備えているということです。私は、法科大学院入試以前から基礎的な法知識や法理論を基礎マスターテキストをメインとして理解・学習していたので、断言できます。
司法試験では、基本的・基礎的な法知識や理論が身についていなければ合格できない試験であると、受験してみて改めて思いました。それは、5日間の長い試験期間中、プレッシャーに晒され、試験時間も足りないのが常という状況下で、初対面で未知の長い問題を分析し、的確に論ずるためには、「知っている」、「覚えている」というレベルでは、対応できないからです。
知識を自然と、かつ的確に使うためには、知識をできるだけ多く、しかも整理された状態で、頭に根付かせておかなければなりません。その状態にするために、基礎マスターがあると私は位置づけています。 
その基礎マスターで、基礎的な知識を勉強していくうえで、私が常に心がけていたことは、①テキストに整理されている論点を十分理解して覚えることと、②それらの論点を目次化して頭の中で整理することです。そうすることで、論文を書く基礎力、論述のための具材(論証)、論文の書き方が身につくとともに、それらを頭の中から混乱することなく引き出すことができると思うからです。
さらに、私は、法科大学院入試から継続して、基礎マスターという同じテキスト、同じ論証パターンなどを用いていましたが、その理由は、基礎マスターに基礎的法知識・理論が整理されているだけでなく、長期間同じテキストを用いることで、記憶も定着し、そこに法科大学院の講義などで得た新しい情報を付け加えることで、情報の一元化を効率よく行うこともできるというメリットがあるからです。 
以上のように、基礎マスターの知識や論点などを集中して理解・復習することは、もっとも効率よく、司法試験対策を行うことができる手段の1つだと考えています。

法科大学院での受験対策、伊藤塾の活用

法科大学院という場所は、①例えば要件事実や基礎マスターに載っていない深く難解な内容を取り扱うこともあるというインプットの側面と、②アウトプットの機会が少ないというアウトプットの側面の両方で不十分なところがありました。
私は、法科大学院の授業で扱う問題も、司法試験に関係ある部分は新たに論証などとして、その情報を基礎マスターに一元化することで、インプットに役立てていました。ここで注意すべきは、司法試験に関係無いようなことにはあまり執着しない、ということです。そして、司法試験に関係があるものかどうかは、基礎マスターをベースに俯瞰して考えればわかる、というのも基礎マスターの役立った点だと思います。