伊藤塾長の講義に心を動かされ、ストイックに勉強に励む人間に生まれ変わりました。

法科大学院ルートで司法試験合格

森本凡碩さん(24歳)

合格者イラスト
東京大学法科大学院(既修)修了
◆出 身 大 学 /立教大学法学部
◆受 講 講 座 /司法試験入門講座本科生+リーガルトレーニング、司法試験演習秋生 など

  ※プロフィールは、2012年合格時点のものです。

はじめに

私が法律家を目指したきっかけは、大切な人を暴力に頼らないで助けることができる人になりたいと思ったからです。私の周りには理不尽な理由で心豊かに生活できない方がいたので、そのような方を助ける人になりたいと強く思い、法律家に魅力を感じました。
私は大学2年生の10月頃に本科生として伊藤塾に入塾しました。伊藤塾を選んだ理由は、大学の友人が口を揃えて伊藤塾への入塾をすすめていたからです。私が、最初に受講した講義は伊藤塾長の体系マスターの法学入門です。伊藤塾長の熱い講義に私は心を動かされ、怠け者であった私がストイックに勉強に励む人間に生まれ変わりました。

私がとった勉強方法

基礎的な法知識・法理論の修得について

私が思うに司法試験・法科大学院に合格するために求められる能力は、正確な基礎知識と基礎知識を具体的事案に適用して事案を解決する、という2点にあると思います。 
正確な基礎知識というのは、例えば条文・原則論・判例・論点など、基礎マスターで学習する内容です。基礎マスターの段階で各科目ともイメージを持って、正確な基礎知識の修得に向けて努力を重ねることが重要です。
法科大学院では、最先端な議論や高度な法解釈を扱うことがよくあります。確かに、これらは知的好奇心をくすぐるとても興味深い内容です。しかし、それはあくまで枝葉の議論であって、基礎がしっかりしていなければ、理解ができず知識としての定着も図れないと思います。
結局、司法試験に合格するためにも、法科大学院での最先端の議論に対応するためにも幹となる部分、すなわち正確な基礎知識を修得するのが最も重要なことです。そして、正確な基礎知識は基礎マスターを受講・復習を重ねることで修得できます。 

短答式試験対策について

短答式試験の合格点をクリアするためには、基礎マスターで得られる知識のみであっても可能です。

論文試験対策について

司法試験に合格するために必要な能力のうち、基礎知識を具体的事案に適用して事案を解決するという部分を鍛えることが必要です。すなわち、条文・判例などを駆使しながら規範を定立し、規範に事実をあてはめて、妥当な結論を出すことです。 
司法試験は難問かつ長文の事例問題であるにもかかわらず、短時間で答案を作成しなければなりません。高度の処理能力が求められています。アウトプットとして、ペースメーカー論文答練を利用して、難問かつ長文の事例問題を時間内に処理するという訓練をしました。ペースメーカー論文答練は問題が難しいため時間内に処理することは困難であったため、司法試験本番の練習になりました。
司法試験の論文式試験は、条文を正確に引用すること、原則論を正確に示すこと、法的三段論法を堅持すること、あてはめで事実をしっかり評価すること、を各科目とも守れば合格できると思います。それに加えて、事実を拾いながら端的に問題の所在を示すこと、条文の趣旨を論証していること、判例の規範を正確に再現すること、あてはめで事実を妥当に評価すること、ができていれば高得点につながっていくと思います。

最後に

もし仮に法律家が世間で尊敬されることがあるとすれば、それは最難関の司法試験に合格したからでなく、その能力を生かして人を助けることができるからであると思います。私は、法律家として活躍していきたいですが、常に人を助けるために妥協せずに努力していきたいです。最後に、受験を支えてくれた母親と恋人には感謝の気持ちでいっぱいです。