『明日の法律家講座』で聴いた多様な法曹の話。就職先を決めるうえでの助けになりました。

法科大学院ルートで司法試験合格

川城瑛さん(25歳)
 

合格者イラスト
東京大学法科大学院(既修)修了
◆出 身 大 学 /早稲田大学法学部
◆受 講 講 座 /司法試験入門講座本科生+リーガルトレーニング、司法試験演習秋生 など
※プロフィールは、2012年合格時点のものです。

はじめに

私は高校生の時に、不況の中で生き残るために何らかの形で手に職を付けて仕事をしたい、そのためには難関である司法試験を受験しようと決めていました。そのため、大学入学後も独学で基本書を読むなどしたものの、なかなか各法律のイメージがつかめず、2年次の6月に伊藤塾に入りました。伊藤塾を選んだ決め手は、インターネットフォローがあり、講義を繰り返し見られること、倍速受講が可能であることでした。

私がとった勉強方法

法科大学院入学前

私は、学部時代に旧司法試験とロースクール受験をしたときには伊藤塾の授業・教材以外はほぼ何も使いませんでした。なので、基礎的な法知識・法理論についてはほとんど伊藤塾で習ったといっても過言ではありません。 
法科大学院を目指される方は、基礎マスター・論文マスター、短答マスターの講義の際に、伊藤塾長や呉講師などからいただくアドバイスを忠実に守るとよいと思います。法律の勉強をする際の工夫を学べたことは、本当によかったと思っています。

法科大学院入学後

逆に、ロースクールに入ってからは授業の予習・復習をメインに学習を進めていました。ただ、ロースクールの授業は学生がいわゆる受験通説を知っていることを前提に勧められますので、伊藤塾での勉強が無駄になるわけではありません。私は、授業の復習の際に基礎マスターテキストや情報シートもたまに見るようにしていました。全体の中でどこの話をしているのか、自分の中の既存の知識のどこが更新されたかを明確にするためです。これはかなり省力化に役立ったように思います。
論文対策としては、学校の授業と並行して司法試験の過去問を解いていました。また、伊藤塾の論証パターンをベースにロースクールで習った知識を補強した、各科目のまとめノートのようなものを作ったことが後の時期にとても楽に勉強を進める鍵となりました。 
また、自主ゼミで過去問を解いた際、上位答案、出題趣旨、ヒアリング、採点実感を読んで自分なりの完全解を作っていました。これは答案が未熟な2年の2月~3年7月にかけてやっていたのですが、目指すべき答案のイメージ、言葉の運び方等のイメージを作り上げられるので、司法試験の答案に慣れていない方にはオススメです。あとは、私は、過去問分析から民訴、会社法に関しては百選を重視して、解説まですべて読み込みました。これも良かったと思います。伊藤塾のペースメーカー論文答練も時間を測って書く練習として利用しました。

法科大学院での受験対策、伊藤塾の活用

ロースクールの授業内容は決してすべてが司法試験からかけ離れているものではないと思います。受験勉強と学校の勉強を別個にするのは非効率ですので、授業の復習の際に答案作成のイメージ作りまでしておくことが大事かと思います。
答案の書き方指導等はありませんので、受験指導校または自主ゼミなどで訓練する必要はあると思います。私は2年次から卒業まで伊藤塾塾生の友人と自主ゼミを組んで答案を読んでもらうとともに、3年次後期からペースメーカー論文答練を利用していました。

合格後に必要なこと

合格したばかりの私に、合格後に必要なことはよくわかりません。学部時代に伊藤塾の明日の法律家講座は勉強に疲れたときによく見ており、そこで多様な法曹のお話をお聴きできたことが就職先を決めるうえで助けになったと思います。