予備試験ルートで合格することは自分の将来の選択技を広げることにもつながります

予備試験ルートで司法試験合格
坂口 将馬さん(22 歳)

合格者イラスト
早稲田大学法学部卒業
◆予備試験合格時/早稲田大学法学部4年在学中
◆出身大学/早稲田大学法学部
◆受講講座/司法試験入門講座本科生+リーガルトレーニング、予備試験答練パック、司法試験論文過去問答練、司法試験演習秋生、司法試験論文マスターなど

 

 ※プロフィールは、2015年合格時点のものです。

 

私がとった勉強方法

基礎的な法知識・法理論の修得について

法科大学院入試、予備試験、司法試験のすべてにおいて、合否の分かれ目となるのは基本的な事項の理解を答案上に示せるか否かで あると感じます。一見発展的な問題も、基礎的な制度や趣旨を正しく理解していれば、そこから答えを導き出すことが可能となります。すなわち、合格のために 必要なのは定義や論証の暗記だけではなく、制度や条文の趣旨などの深い理解とそれを応用するための思考力であるといえます。したがって、私は、暗記事項は必要最小限度に絞り、それよりも基礎的な事項の理解を重視し、メリハリをつけた学習に重点を置いていました。その点において伊藤塾の基礎マスター講義やテキストは合格のために必要な事項についてコンパクトかつ網羅的にカバーしてくれているため、ポイントを絞って効率的に基本事項を理解していくためには非常に役立つものであったと 感じます。講義メモを加筆したテキストを反復して継続的に復習することで、記載事項を頭の中で体系的に整理することができ、そこからさらに深い理解へとつ なげることができました。また、それらを応用できるようになるためには、この段階からアウトプットを意識した学習も必要となります。私は、実際にテキスト に記載されている事項がどのように出題されるかを想定しながら学習していました。このような学習方法は応用力を伸ばすだけでなく、理解を深めることにもつ ながりました。基礎マスターでは例えば論点について問題の所在をわかりやすく示していただける等、当初からアウトプットを意識した講義をしていただけました。そのため、上述の学習方法が行いやすくなり、力がついていくことを実感することができました。

論文式試験対策について

論文式試験についても前述の通り、基礎知識の深い理解があれば、恐れることは多くありません。一見長文の司法試験の問題もそれらを前提として紐解いていくことができます。もっとも、論文式試験は時間が限られているため、時間内に的確に問題を処理できる能力を身につける必要があります。そのために、第一に重要なのは合格に必要なレベルを知ることにあります。これを身につけることができれば、メリハリをつけた答案を作成することができ、それによって時間内にできるパフォーマンスの幅が広がります。伊藤塾の司法試験論文マスターは出題の趣旨、採点実感を踏まえてどこまで書ければ合格ラインに達するのかを設問ごとに示してくれているので、合格ラインの感覚を身につけるためには有用でした。また、そのような答案を意識的に作成できるようになるためには、トレーニングを多く積む必要があります。私の場合は過去問に加えて、ペースメーカー論文答練を利用し司法試験型の問題について予備試験合格後から100通以上の答案を作成しました。ペースメーカー論文答練は本試験の形式に非常に類似しており、実践演習という意味で過去問に次ぐ絶好の教材であると感じます。

予備試験受験を目指した理由と予備試験ルートのメリット

学部3年次の春、実際に学部で予備試験に合格した先輩に話を伺い時間的経済的にも大きな負担をかけないで済むこのルートに魅力を感じたのがきっかけでした。メリットはその他にも、実務経験を周りの同期に比べて多く積むことができること、またほかの資格等を目指し、さらなるステップアップを考えることができることにもあります。加えて、大手法律事務所などは予備試験合格者を優遇する傾向にあるし、任検、任官の面でも現在では有利であるとの話を聞きます。とすれば、かかるルートで合格することは自分の将来の選択肢を広げることにもつながります。