法律の勉強はまず全体の体系をつかむのが大切。インターネットなら繰り返し学習で弱点を補強できます

法科大学院ルートで司法試験合格
B.Mさん

合格者イラスト
  国公立大学法科大学院(既修)修了

◆予備試験合格時/国公立大学法科大学院(既修)3年在学中
◆出身大学/名古屋大学法学部
◆受講講座/司法試験入門講座本科生、コンプリート論文答練、司法試験論文マスター、司法試験論文過去問答練、司法試験演習秋生など 

 ※プロフィールは、2015年合格時点のものです。

 

はじめに

大学2年生に進級する年の2月に伊藤塾に入塾しました。動機はそもそも法学部への進学を決めた段階で法曹になることを決意していたことと、大学時代に所属 していた部活の先輩がすでに伊藤塾で学習を開始しており、入塾を勧められたからです。伊藤塾ほどインターネット受講の環境が整っているところはなかったの で、在宅しかない地方で勉強していた私によっては良い選択でした。

私がとった勉強方法

基礎的な法知識・法理論の修得について

まずは基礎マスターの講義をしっかり聴いて、とにかく講義を受講することを心がけました。大学生の頃は授業やゼミ、部活との兼ね合いで講義をため込んでしまうことがしばしばありました。法律の勉強は初学者にとっては難しいことが多いと思いますので、理解できないところがあっても、とにかくいったん全部の講義を受講してみることが得策だと思います。全体の体系がつかめれば解決する疑問もあると思いますし、そうでなかったとしてもわからない部分は後で繰り返し講義を聴けばいいだけです。何度も同じ部分の講義を聴けるというのがインターネット受講の最大の強みだと思います。

論文式試験対策について

まずは論文マスターで旧司法試験過去問の学習をひたすら繰り返しました。司法試験や司法試験予備試験では旧司法試験で問われた問題意識が再度問われることも多く、これを早い段階で経験しておくことは非常に有意義だと思います。また、本試験の問題は受験指導校の模試等とは一味違う深みがあり、何度解いても完全解が作れなかったり、前に解いた時には気づかなかったことに気づいたりという経験がありました。現行の司法試験を受けるにあたっても、論文マスターの旧司法試験の問題を解いたことがあるかないかでかなりの差がつくのではと思います。
現行司法試験は問題文が非常に長く複雑です。一論点の処理のみが求められることはほとんどなく、全体として事案の処理を求めてくることが多いです。つま り、事案を適切に分析できれば、書くべき論点自体を洗い出すことはさほど難しいことではありません。逆に誰もが検討できる論点について検討もれがあること は大きな減点になるのではないでしょうか。
また、司法試験では2時間8枚という制限がありますので、いかに書くかという点が問題になります。そのため、書くトレーニングが必要不可欠であると思います。私は友人とゼミを組んで司法試験の過去問や演習書を答案化したり、受験指導校の答練を利用したりしました。また、答練受験後は必ず友人とわからない点を議論し、答練の知識をその都度自分のものにしていくことを意識していました。

法科大学院での生活

法科大学院入学後は勉強方法を基本書や演習書に切り替えました。しかし、やはりどのような勉強をするにも基礎マスターレベルの知識が前提とされており、入学までに基礎マスターを必死でやりこみ、血肉にしていたことが最後まで役に立ったと思います。その点では、いきなり難しい議論に手を出すことはナンセンスだと思います。

最後に

法律家を目指して伊藤塾に入塾し、ようやく試験を突破することができました。長い道のりでしたが、あきらめずに続けてきてよかったと思います。これから受験されるすべての皆さんの成功を祈っています。