合格に必要なのは「誰もが知っている」知識。基礎知識を正確に表現する力と思考力の修得が重要

法科大学院ルートで司法試験合格
T.Sさん(24 歳)

合格者イラスト
  慶應義塾大学法科大学院(既修)修了

◆予備試験合格時/慶應義塾大学法科大学院(既修)3年在学中
◆出身大学/慶應義塾大学法学部
◆受講講座/司法試験入門講座本科生+リーガルトレーニング、司法試験論文マスター、司法試験演習秋生など

※プロフィールは、2015年合格時点のものです。

 

はじめに

 私は高校生の時に人のために役に立つ仕事がしたいと考え、法曹になりたいと考えました。高校の友達の多くが伊藤塾に通っていたこと、伊藤塾長・呉講師の講義が非常にわかりやすかったことから伊藤塾への入塾を決めました。大学1年生の春でした。

私がとった勉強方法

基礎的知識の修得に関しては、とにもかくにも基礎マスターテキスト・問題研究・論証パターンの覚えこみをしっかり行うことです。確かに司法試験・予備試験 の問題は非常に難解な問題がでますし、基本書にその問題意識が書いていることは多く、基本書を勉強するメリットもあります。しかしそこに書かれていること を短い試験時間のなかで解答することは非常に困難です。そしてまた合格するのに必要な知識はそのような難解な知識ではなく、誰もが知っている知識です。その基礎知識を正確に表現することで十分だと思います。応用問題では知識が問われているのではなく思考力が問われているのですから、基礎知識を基に現場でしっかり考えれば、仮に答えがあっていなくても思考過程を示すことで十分に合格答案になると思います。
論文試験対策については上述の勉強方法とさして変わりません。変わるとすれば、司法試験の過去問を何度も書き、出題趣旨・採点実感を分析することです。ま た上位答案を分析することも重要です。この作業を怠っている人が案外多いと思います。司法試験で必要な分析の仕方を修得するには過去問が非常に有効です。 過去問を何度も繰り返し解くことで書き方も身につきますし、解くごとに新たな発見が見つかるはずです。

直前期の過ごし方について

直前期は不安になり色々なことに手を付けたくなりますが、そこは我慢し、今までやってきたことを愚直に繰り返すことが重要です。試験直前に得た知識は不十分で、理解もあやふやなはずです。それよりも今ある知識の精度を高めること集中すべきだと思います。

学生生活との両立について

学生生活との両立を図るにはいかに細切れの時間を勉強に充てるかだと思います。予備試験や司法試験に短期で合格するにはやはりそれなりの勉強時間を確保することが重要です。学生生活を充実させることも重要ですが、だらだらと遊ぶのでは試験に合格することはできません。メリハリをしっかりつけて勉強することが重要だと思います。

予備試験ルートのメリット

まず第1に、予備試験合格者は就職活動で非常に有利となります。法科大学院修了者よりも予備試験合格者の方が高く評価されることが多く、この点はメリット として挙げられます。第2に、予備試験合格者は司法試験に合格する可能性も高いということです。予備試験合格後の司法試験の対策については、司法試験の過 去問を何度も繰り返し解くことだと思います。基礎知識はついているはずですので、後はいかに問題形式に慣れるかだと思います。

最後に

これから司法試験を目指される方はしっかりとした覚悟をもって臨んでください。司法試験は合格者が旧司法試験よりも増えてはいますが、それでも非常に難解 であることには変わりません。それを踏まえたうえで、受験されることを決めるのであれば伊藤塾を信じて勉強を進めてください。ぜひ頑張ってください!