基礎マスターは、講義を一度聴くだけではなく、何度も復習することが大事です

法科大学院ルートで司法試験合格
Y.Nさん(27 歳)

合格者イラスト
中央大学法科大学院(既修)修了
◆予備試験合格時/中央大学法科大学院(既修)3年在学中
◆出身大学/慶應義塾大学法学部
◆受講講座/司法試験入門講座本科生、司法試験既修本科生など

※プロフィールは、2015年合格時点のものです。

 

はじめに

私は学生時代から将来検察官になりたいと思い、司法試験を目指すこととなりました。伊藤塾には大学2年次に国家公務員コースで入塾し、翌年司法試験・法科大学院コースに振替えました。基礎マスターにたくさんの時間が割かれており、基礎からしっかりと法律を勉強できると思ったからです。

私がとった勉強方法

基礎的な法知識・法理論の修得について

試験に必要とされる基礎的な法知識とは、条文・定義・判例をいうものだと思いますが、私は、法律を全く知らない状態から勉強するには本を読むだけでは難しいと考えたため、伊藤塾の基礎マスターで勉強しました。「基礎」マスターとはいうものの、分量は決して少ないとはいえず、試験に合格するために必要な情報は詰まっています。なので、基礎を「マスター」するためには講義を一度聴くだけでは足りず、何度も復習することが大事でした。この点、伊藤塾では講義を繰り返し聴き返すことができる環境が整っているので、とても勉強が捗りました。また、話にメリハリのきいた講義を聴くことで、記憶に残りやすかったです。

論文式試験対策について

司法試験の論文式試験は、具体的事案に特定の法規を適用した場合の解決を示す試験だと思っております。ここで最低限求められていることは、判例通説に従った定義・規範を示し、正確にあてはめる力であって、これができれば十分合格点に達する答案になると思います。現場で考えなければならない問題が出たとしても、法律要件のいかなる部分が、どのような意味で問題となっているのかを的確に把握し、適切な問題提起ができれば十分だと思います。あとは自らの考え方を一応の理由とともに提示すれば、決して周りの受験生に後れをとる答案にはならないはずです。
以上を前提に、より高得点を獲得するためには、司法試験委員が内部的に用意しているであろう採点基準に沿う内容を論述すべきこととなろうかと思います。勿 論、受験生に知り得るものではありませんので、伊藤塾の答練などで開示される採点基準などを参考に、自らの論文内容を修正するということが有用と思います。

法科大学院での受験対策、伊藤塾の活用

法科大学院は法曹養成機関として、学生の法的能力の向上、興味関心の幅を広げる機会を提供することを使命としており、受験対策を行う機関ではありません。 司法試験科目の授業も、限られた時間の中で教授との対話を通じて学生の法的理解・法的思考力を促すことを目的としており、網羅的に法的知識を教授すること は必ずしも法科大学院の役割ではないものと思います。その意味で、基礎知識やいわゆる答案の書き方といったものは学生個々人が必要に応じて自ら対策すべき事柄です。法的能力が高いことと、試験で高得点を獲得することは別のことですので、試験対策として上位答案分析や、採点趣旨・採点実感の分析は自らの対策として必要なことでした。

最後に

伊藤塾がなければ、私は法律の勉強を途中で断念してしまったと思います。基礎マスターの民法を受講しているとき、復習も追いつかないのに講義は先へ進んでいき、どんどん理解が大変になっていきました。そのような中で、伊藤塾長が講義で何度も「民法を乗り越えれば残りは何とかなります」と励ましの言葉をかけでくださり、これを励みに何とか全ての講義を修了することができました。これから法律を勉強しようとする方も、あきらめずに最後まで頑張ってください。