あえて法学部ではない学部に入学。
明確なカリキュラムで他学部出身でも合格できました

法科大学院ルート 予備試験ルートで司法試験合格

竹市 涼 さん(23 歳)
 

合格者イラスト
早稲田大学社会科学部卒業
◆ 予備試験合格時 /早稲田大学社会科学部卒業
◆ 出 身 大 学 /早稲田大学社会科学部
◆ 受 講 講 座 /司法試験入門講座本科生+リーガルトレーニング、司法試験演習秋生、
司法試験論文マスター、司法試験論文過去問答練など
※プロフィールは、2016年合格時点のものです。

はじめに

法律以外の社会科学にも触れてみたいと思い、あえて法学部ではない学部を選択しました。その後の大学生活の中で、法律をより究めたいという気持ちや、法律を扱う職業への興味が湧いてきました。ちょうどその頃、興味本位で見に行った刑事裁判の傍聴にて実際に法曹が活躍する姿を見た際に、その荘厳な雰囲気に惹かれ、司法試験の受験を決心しました。大学2 年生の終わりまでサークル活動に熱中しており、大学3 年生の4 月に伊藤塾に入塾しました。伊藤塾は、カリキュラムが明確で、入塾に際して個別に親身になってプランを考えてもらえたため、ここ以外にないと即断しました。入塾すると周囲は大学1、2 年生ばかりであり、驚くと同時に、2 年間もサークル活動に費やしたのは間違いだったのかと考えては、焦るばかりでした。

私がとった勉強方法

基礎的な法知識・法理論の学修について

学部では一部の試験科目について授業を履修していたものの、試験対策という面では全く機能していなかったため、ほぼ初学者といえる状態で基礎マスター講義を受講しました。大学3 年から入塾した以上、カリキュラムの遅れなどは許されないと思っていたため、ライブ講義のあった憲法・民法・刑法は、全回出席し、講義の翌日には一通り復習を終えるというサイクルを作り上げました。これが身についたことで、日々の勉強もさほど苦にならずに済んだと思います。商法・訴訟法・行政法は、インターネットでの受講となりましたが、手元にあったカリキュラムを参照したうえで、少し前倒しするような進度で受講していました。
今考えると基礎マスター段階は、予備試験、司法試験において不可欠となる法的知識を得ることができる唯一の場所でした。

論文式試験対策について

論文マスターで扱った問題研究から始まり、各試験の過去問、コンプリート論文答練等の論文問題をとにかく解き、論文を毎日書きました。
手書きで大量に論述をするという試験の性質上、アスリートと同じで日々の訓練が不可欠であるため、試験前日までこれを続けました。論文の問題に日々触れることで、事案分析にも慣れが生じますし、ナンバリングの方法や接続詞の使い方など、読みやすい論文とは何かについて探求する気持ちも芽生えると思います。

予備試験受験を目指した理由と予備試験ルートのメリット 

とにかくお金と時間をかけずに司法試験を受験できるルートを望んでいました。このルートのメリットとしては、前年の予備試験にて自身の論文を試験委員に読んでもらっており、評価されていることで自信がつくことが挙げられます。本番も比較的余裕を持って論文を書くことができ、予備試験ルートでよかったと実感しました。

最後に 

私の場合、出身学部が法学部ではないこと及び予備試験合格が大卒1年目であったことから、法学部在学中合格者とは同列には扱われないのではないかと危惧しました。しかし、実際にはそのようなことはなく、志望する法律事務所から早期に内定をいただくことができました。やはり、比較的若く予備試験に合格できたことが大きいです。