朝会社に出勤、夕方から法科大学院の授業、終電で帰宅するという生活。一生懸命やらなかったら絶対後悔すると思い、がむしゃらに勉強しました

予備試験ルートで司法試験合格

長谷川 亮一 さん(32 歳)
 

合格者イラスト
北海学園大学法科大学院(未修)修了
◆ 予備試験合格時 / 北海学園大学法科大学院(未修)3 年在学中
◆ 出 身 大 学 /北海道大学法学部
◆ 受 講 講 座 /司法試験入門基礎生、論文マスター司法試験演習秋生、司法試験論文マスター、司法試験論文過去問答練など

※プロフィールは、2017年合格時点のものです。

はじめに

大学生のとき、学部は法学部でしたが、法律の勉強は全くせず、遊んでばかりいました。卒業後は、民間企業に就職しました。司法試験を目指したきっかけは、ある日、営業先でお客様から、法学部出身者なら誰でもわかるような簡単な法律の質問に答えられなかったのが悔しくて、もう一度法律を勉強したいと思ったからです。金銭的な理由から、仕事をしながら勉強せざるを得ませんでした。予備試験ルートを検討しましたが、私が司法試験への挑戦を決意した当時、予備試験の合格者数は極めて少なかったので、法科大学院に入学しておいた方が良いと判断しま した。ただ、早く司法試験を受験できるに越したことはないので、予備試験は毎年受験するようにしました。

私がとった勉強方法

基礎的な法知識・法理論の修得について

法科大学院の入試が終わった後、伊藤塾の基礎マスターの受講を開始しました。基礎マスターの講義を聴くときには、テキストをコピーし、そこに書き込むようにしました。講義を聴いた直後に、コピーしたテキストに乱雑に記入した書き込みを、オリジナルのテキストに丁寧に写しました。次に、翌日か翌々日に、ランクの高い箇所などについて、裏紙などに何度か書き写して記憶するようにしました。1時間×3 回の講義 に対して、復習はだいたい 6 ~ 9 時間かかったと思います。復習の時間を確保することがとても大変でした。しかし、今思い返せば、あの時に しっかり基礎マスターの復習をしていたことが、現在の法律的な思考の枠組みの基礎を作ってくれたのではないか、と考えています。

論文式試験対策について

伊藤塾の答練を行いました。伊藤塾の答練の問題は、司法試験に近い良問が揃っていたと感じています。毎回点数が悪かったので、答案を書くのが怖くなった時期もありますが、答案作成から逃げてはだめだと思い、毎回頑張って起案しました。

働きながらの学習方法について

朝会社に出勤し、夕方から法科大学院で授業に出て、終電で帰宅するという生活をしていましたので、体力的にかなりきつかったです。しかし、きつくても一生懸命やらなかったら絶対後悔すると思い、がむしゃらに勉強しました。精神論になりますが、気合と根性で乗り越えました。

予備試験受験を目指した理由と予備試験ルートのメリット

予備試験の合格によって自信が付き、本番の司法試験も安定したメンタルで臨むことができました。安定した精神状態で試験に臨むことができたことは、非常に大きなメリットでした。司法試験に合格したいと思っている法科大学院生は、必ず予備試験を受験するべきだと思います。

予備試験からの司法試験対策について

論文式試験対策としては、予備試験の合格発表から、司法試験直前まで、とにかく答練を数多く行いました。予備試験に合格した 11月から翌年3月末までの間に、少なくても各科目25通は書きました。予備試験最終合格者は、とにかく答案を書く訓練をすれば司法試験に合格できます。

最後に

ようやく法律家としてのスタートラインに立てました。これからも自己研鑽を継続し、社会の役に立てるよう努力したいと思います。