職域に限界を感じ、司法試験受験を決意。手を広げすぎることなく、予備試験ルートから短期合格

予備試験ルートで司法試験合格

C.L さん
 

合格者イラスト
司法書士
◆ 予備試験合格時 /司法書士
◆ 出 身 大 学 /法政大学法学部
◆ 受 講 講 座 /司法試験入門講座本科生+リーガルトレーニング、司法試験演習秋生、司法試験論文過去問マスターなど

※プロフィールは、2018年合格時点のものです。

はじめに

司法書士として仕事をしておりましたが、職域に限界を感じることがあり、弁護士資格を取り職域を拡大したいとの思いから司法試験を目指しました。伊藤塾に入塾した時期は2016年の2月です。基礎マスター、論文マスターなどをWebで受講しました。伊藤塾入塾の理由は、伊藤塾の講座、テキストは非常にしっかりしているという評判を聞いたことがあったためです。

私がとった勉強方法

基礎的な法知識・法理論の修得について

予備試験および司法試験の勉強において、短期の合格を目指していたため、受講する講座および講座受講終了後に自習用に用いるテキストについて、手を広げすぎないことを重視しました。そのため、受講講座として選んだ伊藤塾の基礎マスター、論文マスターのテキストおよび論文ナビゲートテキストの3つを中心に勉強をしました。基礎マスターテキストには重要判例の要約もついており、反復して読み込むことで判例の知識も得ることができました。また、論文マスターテキストも繰り返し解くことで論文作成のための知識だけでなく、作法も身についたと思います。上記テキストは自分にとってはオールインワンの教材であり、これらを反復継続して学習することで、基本書や判例百選まで手を広げることなく、合格することができました。刑訴についてのみは、司法試験の問題を解くのに百選程度の判例は知っておいた方がよいとの話を他者から聞いたため、予備試験論文式試験受験後から百選を3回ほど繰り返しました。

論文式試験対策について

時間の関係もあり、論文対策として用いたのは論文ナビゲートテキストと論文マスターテキストです。論文ナビゲートテキストで論証を記憶し、論文マスターの問題を繰り返すことで、答練でも受け始めの当初から一定程度の分量を書くことができていたように思います。論文マスターのやり方として、なるべく多数回繰り返すことで論文に慣れようと思い、基本的には文字を書くという作業はあまりせず、頭の中で答案構成を繰り返し、実際に答案を書く訓練は、通学の形での答練受講で行っていました。少なくとも予備試験に関してはこれで突破できるように思います。なお、予備試験の過去問の検討として予備試験論文マスターを受講しましたが、時間の関係できちんと受講できず、予備試験の過去問対策は不十分でした。司法試験については、予備試験の論文式試験合格後から司法試験論文マスターを受講し、司法試験の問題が大変難しいということを肌で感じました。司法試験論文マスターの講義は秀逸でわかりやすかったです。

おわりに

私にとって予備試験および司法試験の勉強は難しく、やればやるほどわからなくなってくるような感覚にとらわれた時期が長くありました。合格した今でも自分に法的知識や論理的な考え方が身についたといえる自信は正直ありません。全ての疑問に対し霧が晴れたような状態で合格したとは到底言えないのです。勉強をしていて心が折れるようなこともあるかもしれませんが、継続して勉強を進めてみてください。合格した時の自己肯定感は相当なものがあると思います。