本を読むのが苦痛であったが、基礎マスターテキストは図など使ってまとめられており、イメージがつかみやすかった

予備試験ルートで司法試験合格

H.Kさん
 

合格者イラスト
神戸大学法科大学院(既修)修了
◆ 出 身 大 学 /大阪市立大学法学部
◆ 受 講 講 座 /司法試験入門講座本科生+リーガルトレーニング、司法試験演習秋生など
※プロフィールは、2018年合格時点のものです。

はじめに

私は昔から兄の背中を追いかけていましたが、兄が司法書士を目指し始めたときには、「司法書士よりは弁護士に興味があるけど、時間もお金もかかるし、合格せずに弁護士になれなかったときのリスクが高いからやめておこう」と思い、法律家の道をあきらめました。しかし、大学3年生の11月頃、真剣に自分の進路を考えたときに、諦めきれず「これから先の人生は長いし、ダメでもいいから挑戦してみよう」と考え、大手の伊藤塾に入塾することを決意しました。

私がとった勉強方法 

基礎的な法知識・法理論の修得について

私が入塾したときは法科大学院入試まで残り1年程度でした。伊藤塾の基礎マスター講義をひたすら聴き、ある程度反復的に見直しができたら、論文マスターに移りました。アウトプットをしながら適宜インプットを行い、とにかく間に合わせるようにしていました。
法科大学院に入ってからは、困ったときには当時使っていた基礎マスターや論文マスターを使って基礎固めを行っていました。基礎マスターテキストで図など使ってまとめられている箇所を読むとイメージがつかみやすく、インプットに役立ったと思います。また、司法試験の過去問だけではカバーしきれなかったり、演習不足だと感じるところは論文マスターを使って、自分が何となく知識として知っているものは論文ではどのように使うのか(書くのか)を確認していました。

論文式試験対策について

実際に手を動かして、時間内に書ききる練習や、表現力の練習(自分の言いたいことが読み手に伝わるか)が不足していると感じました。そのため、法科大学院3年生の10月頃に伊藤塾のペースメーカー論文答練を受講し、定期的に答案練習をする機会を作りました。そのおかげで、わからない問題が出たときの対処(考えすぎずある程度の割り切りが必要だと見切りをつけるなど)、連続で答案を作成する体力の向上などを図ることができました。

法科大学院における学習について

基礎知識の確認や、基礎知識を踏まえたうえでの応用や、自分が後回しにしていたところを授業で触れるため、司法試験の過去問を解くときにどのようなことを書けばよいのか思い浮かぶようになったり、解くときにはわからずとも出題趣旨や採点実感を読む中で「この記述部分はあの講師が言ってたことだな」というのに気づくようになりました。

おわりに

法曹を目指そうと思うと、予備試験合格を除けば、法科大学院入試に始まり、司法修習を経るという大変長い道のりです。時間もお金もかかります。しかし、振り返ってみると意外とあっという間でした。しんどくなったときは、とりあえず目の前にあることに集中してください。そうすれば、いつの間にか大きなことを達成していることでしょう。応援しています。