司法試験で合否を分けるのは、基本的な理解を十分に示すことができるか否かにかかっている

予備試験ルートで司法試験合格

K.H さん
 

合格者イラスト
働きながら合格
青山学院大学法科大学院(未修)修了
◆ 予備試験合格時  /働きながら合格
◆ 出 身 大 学 /神奈川大学法学部
◆ 受 講 講 座 /司法試験入門講座本科生+リーガルトレーニング、司法試験演習秋生、司法試験論文過去問マスターなど
※プロフィールは、2018年合格時点のものです。

はじめに

祖父が詐欺にあったことをきっかけに、被害者、社会的弱者を実質的に救済できるのは、法曹以外にいないと考え、司法試験を目指しました。伊藤塾では、2007年から入門講座を受講し、その後2017年より、予備試験対策答練、司法試験対策答練を受講しました。

私がとった勉強方法

基礎的な法知識・法理論の修得について

基礎マスターテキストを何度も何度も読み返しました。司法試験で合否を分けるのは、基本的な理解を十分に示すことができるか否かにかかっていると、合格者の方々からお話を伺っていたからです。
基本的な定義については、基礎マスターテキストから抜粋し、自分でまとめノートを作成して、答練や本番の直前に読み返していました。特に基礎的な理解において重視したのは、定義や趣旨の正確性、論証の際の論理の明解性です。試験委員の方々は、たくさんの答案を採点なさるので、自分の理解は正確であるとアピールする格好のポイントであると考えたからです。

論文式試験対策について

過去問を解き、出題趣旨、採点実感を確認した後は、伊藤塾のペースメーカー論文答練を受講しました。答練の問題が、本番と全く同じ出題になるとは限りませんが、少なくとも似たような出題がされたときに、全く書けないのでは、合格に到底及ばないものと考えたので、出題された範囲のみならず、関連事項についても、復習を行うように心がけました。また、答練の際には、自己の答案の論旨が明快であるか、定義、趣旨が正しく記述できているかも、細かくチェックしました。

働きながらの学習方法について 

出願時、法律事務所で事務職員をしておりました。平日は、行き帰りの電車の中や、朝の定刻までの時間、お昼休憩の時間に、旧司法試験の問題をひたすら解くようにしていました。また、テキストでの基本事項の確認も、できる限り電車で行っていました。
平日にまとまった勉強時間を確保できない分、休日は、司法試験の過去問やペースメーカー論文答練の問題を、一日2~3問起案し、復習もその日のうちに終わらせるようにしていました。

予備試験受験を目指した理由と予備試験ルートのメリット

予備試験は、経済的に法科大学院ほどの負担がかからず、1年時間を費やすだけで合格することができます。そのため、時間的、経済的な面で法科大学院よりメリットがあるといえると思います。

おわりに

夢をあきらめず、最後まで自分を信じて受験をすれば、必ず合格できる試験だと思います。つらくなったときは、自分が法曹を志したきっかけを思い出し、頑張ってください!