司法試験は、努力をすれば誰にでも合格の可能性がある試験。習慣的な勉強を継続できる環境を作ることが大切です

予備試験ルートで司法試験合格

N.L さん
 

合格者イラスト
早稲田大学法科大学院(既修)修了
◆ 予備試験合格時 /早稲田大学法科大学院(既修)3年
◆ 出 身 大 学 /早稲田大学法学部
◆ 受 講 講 座 /司法試験演習秋生、司法試験論文過去問マスターなど
※プロフィールは、2018年合格時点のものです。

はじめに

私が司法試験を志したのは、大学3年生から4年生に上がる3月頃でした。大学受験の際には、検察官になりたいと漠然と考えていましたが、本格的に志望を固めるのが遅く、いまさら受験指導校に通ってもと思い、受験指導校の講座なしで勉強に挑みましたが、周りに追いつくことは容易ではありませんでした。伊藤塾に入塾したのは、予備試験の合格後の論文答練からでした。論文試験での成績の安定感に不安があり、練習を重ねたいと考え入塾を決めました。

私がとった勉強方法

基礎的な法知識・法理論の修得について

入門講座を受講していなかった私は、自分で一からまとめノートを作るなどしていましたが、基礎マスターを受講していればより効率的な学習ができたのではないかと考えています。法理論の修得については、司法試験直前期に受講したペースメーカー論文答練や司法試験論文過去問マスターを活用しました。自作のまとめノート以外にまとまった教材を有していなかった私にとって、これらの講座のレジュメに記載されている解答例は、よい論点整理の材料となりましたし、論理もしっかり記載されているので、結論に至る眼での筋道を一人でも理解することができました。その解答例を参考に、自作のノートに新たな項目を追加していき、直前に見直すためのまとめ教材を作成していくことで、直前に何をしたらよいかわからないという不安を解消することを図っていました。

論文式試験対策について

ペースメーカー論文答練では、他の教材ではあまり触れられていないような細かな問題点についても言及があり、新たな知識として取り込むことができましたし、新たな問題について考えさせる傾向にある司法試験の出題予想としても利用できました。また、結論に至るまでの論理も丁寧に記載してあるため、理解に役立ちました。その理論の道筋を自分が再現可能な言葉にかみ砕いていくことで、実際の自分の答案で活かせる素材にすることができたと思います。

学生生活との両立について

私は法科大学院に通っている間も、学部時代から継続して週1回塾講師のアルバイトをしていました。周りでアルバイトをする友人は少なかったですが、平坦な生活の中で1週間のリズムを整えることができたため、かえって続けてよかったと考えています。

おわりに

私は、今後は内定先の法律事務所で、前々から関心のあった独占禁止法を扱う弁護士として活躍したいと考えています。多くの企業結合案件に関わり、日本の経済を支える一要素となりたいと思います。司法試験は、努力をすれば誰にでも合格の可能性がある試験だと思います。友人とゼミを組んで互いに課題を課すなどして、習慣的な勉強を継続できる環境を作ることができれば、ゼミのメンバー全員で合格する可能性も高まります。司法試験の受験はチームワークなので、協調して頑張ってください。