自分が置かれた状況でいかに最大限の勉強時間を確保するかそのために頼れるものには頼ろう

予備試験ルートで司法試験合格

H.O さん
 

合格者イラスト
早稲田大学法科大学院(既修)修了
◆ 出 身 大 学 /東京大学法学部
◆ 受 講 講 座 /司法試験演習秋生など
※プロフィールは、2018年合格時点のものです。

はじめに

私は大学卒業後、スポーツメディアの世界で16年以上にわたり働いていました。しかし、新聞社という活字メディアは縮小傾向にあり、将来自分ができることは何かと考えていたところ、希望退職を募っていたため、退職しました。その時点で明確に決めていたわけではないのですが、いろいろな進路を考えるなかで、プロ野球選手の代理人は弁護士資格が必要ということがあり、ならば司法試験を受けてみようと思ったのが出発点です。その時点ですでに妻子があり、受験中に2人目が生まれるなどしたため、家事育児を優先せざるを得なかったのですが、そのようななかでも妻やそのご両親の協力で勉強時間を最大限確保させてもらい、周囲に助けられながらの受験生活でした。

私がとった勉強方法

論文式試験対策について

伊藤塾にお世話になったのは、法科大学院3年秋からの演習秋生です。それまでは、大学院の授業の予習・復習、定期試験対策で目一杯で、答案を書く機会が定期試験しかなかったためです。私は憲法が苦手で、第1回目の答練では、私の答案がなぜダメなのか、合格レベルに持っていくにはどう書いたらいいのかなど、丁寧にアドバイスをいただきました。その答案は、常に持ち歩いて定期的に読み返すようにしていました。

学生生活との両立について

子どもを保育園に預かってもらっている時間が、勉強時間のほぼ全てでした。ゼミなどで遅くなる場合は、妻やそのご両親に助けてもらいました。結局のところ、自分が置かれた状況でいかに最大限の勉強時間を確保するか、そのために頼れるものには頼ろう、ということになるでしょうか。これはアルバイトなどで学費等を稼ぎながら受験している人にも言えることかと思います。

法科大学院における学習について

大学院の定期試験は司法試験を意識したものなので、定期試験対策が司法試験対策にはなるのですが、網羅性を考えると、定期試験対策として試験前には授業で扱った部分を徹底的に詰め込みつつ、試験後には試験で出された部分でできなかったところを復習し、それ以外の出題がなかったところもまとめて押さえておくのがよいと思います。

おわりに

私は前職の経験を活かして、スポーツ界やメディア業界で仕事がしたいと思っていますが、仕事の幅を広げる意味でも、離婚や相続や刑事の国選弁護など、やれることは何でもやっていければと思っています。どんな形であれ、誰かの役に何らかの形で立てればいいかなと思います。自分のやりたいことは意識しつつも、現実のニーズに寄り添って、いい仕事をしていきたいと思います。来年以降に受験する皆さんにも、世のため人のために役に立ちたい、あるいはお金を稼ぎたいなど、自分の希望を実現すべく前に進んでいってほしいと思います。