合格に必要な知識は基礎マスターテキストで十分。あとは論文式試験に使える形で理解することが大切

予備試験ルートで司法試験合格

F.F さん
 

合格者イラスト
東京大学法科大学院(既修)2年
◆ 予備試験合格時 /東京大学法学部4年
◆ 出 身 大 学 /東京大学法学部
◆ 受 講 講 座 /司法試験入門講座本科生+リーガルトレーニング、司法試験演習秋生、司法試験論文過去問マスターなど
※プロフィールは、2018年合格時点のものです。

はじめに

基礎マスターテキストに書いてあることを覚えれば問題なく合格できると感じたため、最低でも基礎マスターテキストを講義と復習とで2回読みました。もっとも、一番重要なのは条文なので、教材に載っている論点がどの条文のどの文言との関係で問題となるのか及び問題の所在がどこにあるのかという2点を意識しました。その点、教材は条文との関係を示してくれていることが多かったため重宝しました。

私がとった勉強方法

論文式試験対策について

論文マスターの問題研究に載っている問題は基本的には予習と復習とで2回解き、重要だと感じたものは3回解きました。意識したことは3点あります。まずは、原則を叩きこんで、問題を読んだ時にどこが原則と異なるのか(あるいは原則を貫くことの不都合性)という問題の所在を把握する下地を作ること。次は、いわゆる論点というものがどのような問題意識から生じるのかを理解すること。最後は論証の理解を深めることです。1点目と2点目を注意すれば、書くべき論点を落としたり的外れな論点展開をすることは減ると思います。3点目に関しては、より説得的な論証を展開できるように判例を読み込むことだと思います。1点目と2点目を修得するためには論文マスターが一番だと感じます。3点目を修得するためには適宜判例集や判例評釈などを読み込みました。

学生生活との両立について

電車に乗ってる時が一番集中できる時間だったため、その時間を活用して情報を一元化していた論文マスターのテキストを読んだり短答式試験の過去問を解いたりしていました。

予備試験受験を目指した理由と予備試験ルートのメリット

法科大学院に入学するつもりだったため、法科大学院での勉強を深められるように、入学前に最低でも予備試験に合格しようと思いました。メリットに関しては、数字的には司法試験合格率の高さがあると思います。司法試験の過去問は選択科目以外に関しては1年分しか解かず答練も1問も解いていませんが、予備試験の貯金だけで合格できました。予備試験のために本気で勉強していれば司法試験は大した障害にはなりません。これは法科大学院入試に関しても同様に当てはまります。あとは就職活動など自分のキャリアを考えるうえで、選択の幅が広がります。予備試験合格を理由にプラスに評価されることはあれマイナスに評価されることはないと思います。

おわりに

僕個人としては、法律を勉強して損することはないと思いますし、結局自分が何をなすかという一点にしか価値はないと思います。他人の考えに縛られることなく、大学4年間という貴重な時間を法律学習という意義あるものに注ぐという決断をしたのであれば、自分だけを信じてがむしゃらに勉強するだけです。ぜひ頑張ってください。