論文を書く力は論文を書くことでしか身につかない。答練を書く機会として利用

予備試験ルートで司法試験合格

K.T さん
 

合格者イラスト
一橋大学法学部卒業
◆ 予備試験合格時 /一橋大学法学部4年
◆ 受 講 講 座 /論文マスター、司法試験論文過去問マスター、司法試験演習秋生など
※プロフィールは、2018年合格時点のものです。

はじめに

小学校の時に行った裁判所見学で見た裁判官の姿がかっこよく、なんとなく法曹に対する憧れを抱き続け、法学部に入ったことから、司法試験の合格を目指そうと考えました。大学1.2年では大学の授業以外で特に勉強をしておらず、このままでは法科大学院に合格できないという危機感を感じ、3年の6月頃に伊藤塾に入塾しました。

私がとった勉強方法

基礎的な法知識・法理論の修得について

私は勉強の開始時期が遅く、市販の試験対策講座と並行しながら論文マスターを受講することで基礎的な法知識・法理論を修得しました。論文マスターはその名前の通り論文対策用の講座なのですが、法律の基礎的な考え方や論点の重要度なども丁寧に解説してくれたので、知識の獲得、定着、確認にも非常に役立ちました。

論文式試験対策について

最も役に立ったと感じているのは、予備試験対策のものですが、コンプリート論文答練です。私はこの講座を受講するまで論文をほとんど書いたことがなく、初めは答案の書き方が全くわからず、答練が本当に苦痛でした。しかし、今から思うと、論文を書く力は論文を書くことによってしか身につかないと実感しています。わからないなりに問題と向き合い、手を動かして答案を書き、復習することは本当に大事だと思います。また、やはり一人で答案を書いていてもわからない問題に出会うとどうしてもだらけてしまうので、校舎で他の受験生がいる環境で答案を書き、なんとか自分の考えを表現するということは非常に貴重な経験になりました。コンプリート論文答練は解説講義が丁寧であるだけでなく、解説冊子も非常に役に立ったので、問題の順番を覚えてしまうくらい何度も復習しました。

学生生活との両立について

私は学生時代、サークルにもそこそこ参加し、司法試験を受ける2 ヶ月前くらいまでバイトもしていたので、電車での移動時間は基本的に論証を暗記するために使い、答練を受けた日は帰りの電車でその日の問題を振り返り、自分が何ができていなかったのかを確認するようにしていました。答案を書くためにはまとまった時間が必要なので、それ以外のインプットの時間をなるべく隙間時間で行うことが大事だと思います。

おわりに

限られた時間の中でできる勉強は少なく、優先順位を考えて勉強することが本当に大事だと思います。また、勉強をするなかでどうしようもないくらい不安になることも誰にだってあると思います。試験直前には、あの部分が出たら嫌だな、あれをもっとやっておけばよかったという気持ちになることもあると思います。しかし、多くの受験生がそういう気持ちのなかで合格しているのだと思いますので、最後まで諦めずに頑張ってください。また、司法試験に合格することができたからには、真の意味で人の役に立ち、社会を少しでも良い方向に変えていけるような法律家になりたいと考えています。