何が問われるかを意識するために過去問を解きながら基礎マスターテキストを読み込みました

予備試験ルートで司法試験合格

S.T さん
 

合格者イラスト
働きながら合格
◆ 予備試験合格時 /働きながら合格
◆ 出 身 大 学 /大阪大学法学部
◆ 受 講 講 座 /司法試験入門講座本科生+リーガルトレーニング、司法試験演習秋生、司法試験論文過去問マスターなど
※プロフィールは、2018年合格時点のものです。

はじめに

今まで勉強してきた法律を使って仕事がしたかったから。公益のために働くことができる検察官に憧れがあったから。世の中を良くすることにやりがいを感じたから。入塾した時期は大学1年生の10月頃だったと思います。当時は法律家として働くことはあまり意識しておらず、大学の試験対策に利用するつもりでした。法律が思いのほか難しく感じてよい成績をとるために入塾しました。

私がとった勉強方法

基礎的な法知識・法理論の修得について

初めの頃はとにかく基礎マスターテキストを読み返しました。何回も読んでいるうちに全体像がつかめるようになってきたら、論点の暗記と理解をしていきました。基礎的な法知識法理論の修得のために使用したのは、基礎マスターテキストだけです。大事なのは、何が試験で問われるかを意識しながら読むことです。私はそのために過去問を解きながら基礎マスターテキストを読み込みました。この意識を早くから持っていればもっと早く予備試験に合格できたのではないかと思います。

論文式試験対策について

とにかく過去問を繰り返しました。初めは、論文マスターテキストの問題を覚えるまで繰り返すことが大切です。論文式試験に必要な論点の書き方や問われ方は、論文マスターテキストの問題だけで十分に理解できます。その後に、司法試験や予備試験の過去問を繰り返しました。もっとも、完全な解答にかかわらず自分がいかにして時間内に問題を処理できるかを考えながら解きました。

働きながらの学習方法について

私は朝型の人間なので、朝の時間に勉強するように心がけました。仕事の後だと疲れてすぐに集中力が切れてしまうからです。スキマ時間は六法をパラパラめくるだけでも有用ではないかと思います。四六時中六法だけは持ち歩いていました。

予備試験受験を目指した理由と予備試験ルートのメリット

早く司法試験の受験資格を獲得できること、法科大学院に行かなくてすむことがメリットです。予備試験に受かれば司法試験には受かる自信はありました。

おわりに

今、どの道に進むかを迷っており、明確なビジョンがないのが正直なところです。司法修習を終えて気が変わることもあると思います。しかし、人のために尽くしたい気持ちは変わらないので、法曹三者いずれになろうともその気持ちは大切にしていきます。合格したから言えることかも知れませんが、司法試験に合格するためのハードルは思っていたより低かったです。基礎的な法知識法理論の修得だけで合格できます。無駄に勉強の幅を広げないことができるかが早期合格の秘訣だと思います。