抽象的な理論は論文マスターなどの事例と見比べることにより具体化

予備試験ルートで司法試験合格

M.M さん
 

合格者イラスト
大阪大学法科大学院(未修)修了
◆ 出 身 大 学 /大阪大学法学部
◆ 受 講 講 座 /司法試験入門講座本科生+リーガルトレーニング、司法試験合格答案徹底分析講義、司法試験演習秋生など
※プロフィールは、2018年合格時点のものです。

はじめに

私が司法試験を目指したきっかけは、テレビの法律番組でした。子どもながらに、同じ事案なのになぜ弁護士の間で結論が異なるのかが不思議に思ったことを覚えています。調べていくうちに法律の論理的思考の面白さに気づき、法の担い手として活躍したいと思い、司法試験を目指すようになりました。伊藤塾に入塾した時期は、大学1年生の7月頃です。大学で法律サークルに入ったところ、同じような志を持った友人や先輩がいたため、その紹介で入塾を決意しました。

私がとった勉強方法

基礎的な法知識・法理論の修得について

比較的早めの段階から伊藤塾を利用しましたが不真面目であったため、授業をとりあえず聞きっぱなしで復習が疎かになり、Aランクの論点すらあやふやな状態でした。一通り講座を終え基礎マスターを通読しはじめたのが大学3年生の冬頃でした。テキストのマークや講義でのメモを頼りに、濃淡をつけて必要な知識をひとつづつ埋めました。また、それと並行して論文マスターの答案例を読み直しました。その中で出てきたキーフレーズをもとに基礎マスターの該当ページとその周辺部分を読み返すことで知識を補充しました。また、抽象的でわかりにくい法理論も、基礎マスター記載の典型事例と論文マスターの問題を見比べながら、その理論のイメージを捉えるようにしました。

論文式試験対策について

論文式試験対策として一番役に立ったのは、昨年司法試験に不合格に終わり自己分析をした後、答練を目的意識を持って行った点です。昨年まではただ解いて、講義を聴き、返却答案に一喜一憂して終わっていました。このような受け身の姿勢では自分の弱点に気づけないと思い、作成した答案を提出する前、講義や解説を頼りに自分で採点をして主観的な弱点を見つけ、それが採点とどれほど乖離しているかを把握できるようにしました。また、余白に青ペンで質問や疑問を書き、添削を一方的に受けるだけにとどまらないようにしました。

おわりに

私は一度司法試験に落ちた経験から、完璧な答案より絶対に落ちない答案を作成することに尽力しました。採点実感や基礎マスターのB+ランクまでの論点を基準に、他の受験生と自分との距離を常に測り続けることが重要だと思います。合格発表の日、自分の番号を見つけたときの感情は言葉では言い表せないものです。受験勉強は長く苦しいものだと思いますが、体を大切にして、合格を勝ち取ってください。皆様のご武運お祈り申し上げます。