予備試験ルートは司法試験受験やその後の実務に向けても一定の自信になります

予備試験ルートで司法試験合格

G.K さん
 

合格者イラスト
東京大学大学院総合文化研究科修了
◆ 予備試験合格時/東京大学大学院総合文化研究科3年
◆ 出 身 大 学 /東京大学
◆ 受 講 講 座 /司法試験演習秋生、司法試験論文過去問マスター、司法試験論文過去問答練など
※プロフィールは、2018年合格時点のものです。

はじめに

高校生の頃に「ビギナー」という司法修習を舞台にしたドラマがあり、法律の専門知識を使って仕事をするのって楽しそうだなというイメージを持ちました。その後、大学に入ってさまざまな授業を受け、水俣病やじん肺などの公害問題や冤罪事件などの人権問題に関心を持つようになり、漠然と弁護士を志すようになりました。伊藤塾に入塾したのは2016年秋で、その前の予備試験論文式試験に不合格となり、論文添削を受ける必要があると感じたためです。

私がとった勉強方法

論文式試験対策について

コンプリート論文答練(予備試験受験時)やペースメーカー論文答練(司法試験受験時)を受講しました。これらの講座の特に良かったところは、自分が初見で時間内に書いた問題をチェックしてもらえる点、他の人の優秀答案を見ることができる点、の2点です。また、解説冊子に論点の解説や他の説の紹介などが記載されており、よくまとまっているので重宝しました。

学生生活との両立について

私は経済的な理由で週に10時間ほどのアルバイトをしていたほか、地域のスポーツチームで週に一度スポーツをしていました。私にとってはいずれも生活サイクルのリズムになってよかったと思っています。周りに受験生もいない状況でしたので、ストレス発散のため汗を流すことも精神衛生上必要であったと思います。

予備試験受験を目指した理由と予備試験ルートのメリット

司法試験受験を考えた段階で大学院に在籍していたので、どのくらい自分に合格見込みがあるかもわからない状態で法科大学院に入るために退学するのは、リスクが大きいと感じました。また、法科大学院を受けても恐らく未修者コースで入ることになるため、3年間の学費を捻出することも困難に思えました。そのため、予備試験ルートしか考えられませんでした。予備試験ルートのメリットは、まず金銭負担が小さいということです。また、司法試験受験やその後の実務に向けても一定の自信になると思います。行政法や訴訟法の短答の勉強をやっていないと司法試験合格後に苦労しただろうなと思うことはよくあります。

おわりに

司法試験に合格して、率直に嬉しいです。番号を何度か確認するまでは合格も不合格もありうると思っていたので、合格していて安心しました。本番では失敗した科目もありますが、おそらく他の受験生も同じような手応えだと思うので、本番で想定外の事態が起きてもいつも通りに臨むのがベストだと思います。これまでお世話になった人に一緒に喜んでもらえる機会はそう多くないので、後輩にあたる受験生の皆さんにも、ぜひ合格を目指してがんばってもらいたいと思います。