明日の行政書士講座 バックナンバー

明日の行政書士講座 高田馬場校第71回

【タイトル】

外国人のための申請ビザをフルサポート
~高田馬場で活躍する国際行政書士の入管ノウハウ~

【日時】

2016年6月26日(日)10:00~12:00

【講師】

片平 勇介氏
国際行政書士 片平法務経営事務所

先生のプロフィール

 

 
片平 勇介氏
国際行政書士 片平法務経営事務所
 

 
平成3 年4 月 大阪大学人間科学部 入学
平成7 年1 月 清流劇場 副座長として旗揚げ参加
平成8 年3 月 大阪大学人間科学部 卒業
平成8 年8 月 演劇を志し上京
平成14 年5 月 結婚を機に法律家を志す
平成17 年   行政書士試験 合格
平成19 年8 月 行政書士登録
平成19 年9 月 国際法務総合事務所 入所
平成20 年1 月 個人情報保護士 取得
平成21 年7 月 独立し、『片平法務経営事務所』開設。
平成24 年6 月 事務所を、現在の高田馬場に移転。 
 

【実施報告】

はじめに
平成28年6月16日(日)に高田馬場校で、第71回・明日の行政書士講座が実施されました。今回は国際業務をメインに取り扱われている、片平勇介先生にご登壇いただき、開業から経営戦略、国際業務についてお話いただきました。

◆行政書士の業務

行政書士とはどういう職業なのか、行政書士ができる仕事はどういうものかについてお話いただきました。行政書士には独自の仕事領域があり、無理をしてミニ弁護士になろうとする必要はありません。町の法律家として専門性を身につけるべきです。

◆国際業務

国際業務は個人も法人もお客様であり、業務の内容も多岐に渡ります。奥が深く、片平先生自身もまだまだ勉強中であるとのことでした。

◆経営戦略

最初の頃は得た仕事は何でもやるとしても、徐々にメイン業務を絞り専門性を高めていくことが重要です。研修会や支部の先輩等から知識を得て、良い仕事をして信頼を構築しご紹介をいただいていくことが、仕事につながります。

◆開業について

独立をするタイミングが大切です。自分に専門性が身につき資金が用意できたか等から判断します。開業にかかる費用や、営業をしていく上での宣伝・広告についてもお話いただきました。

◆おわりに

行政書士は予防法務等を通して、社会に貢献できる素晴らしい資格です。

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明日の行政書士講座 東京校第78回

【タイトル】3人の実務家講師によるパネルディスカッション
【日時】

2017年2月5日(日)13:00~15:00

【講師】

大塚香織先生・大森元紀先生・根崎知恵子先生

【実施報告】
◆はじめに

2017年2月5日(日)13時から第78回明日の行政書士講座が東京校で行われました。
今回は特別編ということで、3人の実務家の講師によるパネルディスカッションが行われました。講師は、大塚香織先生、大森元紀先生、根崎知恵子先生です。


◆パネルディスカッション

パネルディスカッションでは、①合格発表後に何をしていたか、②開業を決意したきっかけ、③開業後すぐの時期は何をしていたか、④初受任のこと、⑤成功談・失敗談について、⑥将来のビジョン・展開・やりたいこと、などについて、登壇者の3名の先生にお話していただきました。
 大塚先生は、開業されて4年目の先輩行政書士として、今までの受任案件のご経験談や専門業務の決め方などについて具体的にお話してくださいました。特に国際業務に関しては、興味を持ってらっしゃる方も多いようで、具体的なお話を聴けるのはとても貴重な機会でした。
 大森先生は、長年会社員をされた後に行政書士として開業された先生で、遺言・相続を専門にされています。行政書士の合格者の中には、大森先生のような経歴の方もいらっしゃると思います。そこで、開業されたきっかけなどについて具体的にお話していただきました。
 根崎先生は、開業1年目の先生で合格者の方に一番近い、新鮮なお話を聴くことができました。特に初受任で苦労をしたお話は印象深く、これから開業される方にとってとても勉強になるお話でした。

◆質疑応答

質疑応答の時間では、具体的な業務に関してたくさんご質問をいただきました。参加された方の開業への意識が高く、とても熱心に質問されていました。

◆最後に

今回は80名近くの合格者と受験生の方にお越しいただき、とても盛り上がりました。質疑応答の時間にもたくさんのご質問をいただき有意義な会となりました。

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明日の行政書士講座 東京校第72回

【タイトル】

型にとらわれない新しい行政書士を目指す
~医薬事行政書士による成功するための仕事選び・営業・事務所経営のポイント~

【日時】

2016年7月31日(日)10:00~12:00

【講師】

天川大輔 氏
イノベーション経営法務行政書士事務所 代表行政書士
株式会社東京マキア 取締役

先生のプロフィール

 

 
天川大輔 氏
イノベーション経営法務行政書士事務所 代表行政書士
株式会社東京マキア 取締役
 

 
昭和52 年 広島県生まれ
同志社大学卒業
アパレル、経営コンサルタント会社、税理士法人、行政書士法人での勤務を経て、
平成24 年に独立開業
医療法人・化粧品許可・薬事広告業務を中心とする『医薬事法務』
建設業許可や建設コンサルタント等建設関連ライセンスを中心とする『建設業法務』
契約書・事業計画作成等を中心とする『経営法務』
3 つの法務がメイン業務
許認可の取得や書類作成といった「点」ではなく、ビジネスモデル・スキームの確立、許可
取得前後のフォロー、対行政機関対策など、「線」でのサポートを特徴とする
顧問先の社内研修講師や、化粧品・健康食品・美容雑貨等の広告表現に関する外部セミナー
講師、行政書士を対象とした化粧品許可セミナー講師等も定期的に務める
趣味は楽器(サックス)とバイクと日本酒
 

【実施報告】

7月31日(日)東京校にて、第72回明日の行政書士講座が実施されました。
今回の講師は、イノベーション経営法務行政書士事務所の天川大輔氏です。
ご自身でも「自分は行政書士なのかな?」と思うくらい従来の行政書士のイメージとは異なる観点から、独立・開業から事務所の経営そして行政書士としてお客様と行政とどのように向き合っていくかという点について、静かに熱いご講義をして頂きました。

◆経営を理解する

「食えない資格の代表格」ということに対しては、試験に合格しただけでは実務に繋がらない特殊性もさることながら、「経営」を分かっている方が少ないのが 原因であり、「経営を理解したうえで、やるべきことをちゃんとやっていれば困ることはない。」、「ちょっとした気づき」が紙一重のところで差となるという お話は、これから開業を考えらえている方や、開業して間もない方に大きなヒントとなったと思います。  

◆必要以上に倹約しない

また実務知識の習得方法や、事務所の設置、運転資金についても具体的なアドバイスをして頂きました。なかでも「知識や情報・事務所の環境などへの投資を 渋ってはいけない。」、なぜなら「お金はお金(投資)からしか生まれない」というところは、開業当初に必要以上に倹約しがちなので、肝に銘じるべきである と感じました。
基本待っているだけではダメであり、提案型営業を行い次につながる仕事を意識して、開業から数年間は、そういう戦略で種をまいて基盤をつくり、紹介が紹介を呼ぶいいサイクルが出来るまで頑張ること。  

◆当たり前のことをやる

お客様とコミュニケーションをとるためにも「経営者意識」が必要であり、専門知識を追いかけるだけでは不十分であり、専門知識をどのように見せてお金に変 えていくのか?というマーケティングやブランディングの重要性や、営業ツールとして名刺一つにもこだわること、当たり前のことをやっていない人が多いこと など、非常に重要なことを丁寧に解説して頂き、目から鱗が落ちる思いがしました。

◆常にブラッシュアップに努める

また、手引きや人に聞いて、直ぐに答えを求めるのではなく、法令や通達にあたって根拠を確認し、行政と対等に接してお客様のニーズを満たすこと。
何のために専門家としてお客様と行政の間に入っているのか?常に意識し、許認可の先にあるお客様の求めているものを見るようにすること、そのためにも経営数字を理解する必要がり、常に知識のブラッシュアップに努めていくプロとしての矜持を示して頂きました。  

◆おわりに

受講された皆様の関心も高く、質疑応答では沢山のご質問を頂きました。
天川先生には、ひとつひとつの質問に丁寧に回答して頂き、とても感謝しております。
天川先生、ご講演いただきまして有難うございました。

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明日の行政書士講座 東京校第73回

【タイトル】

「ジェットストリームより「速く」、「ファーストクラスより「上質なサービス」で!!
~主婦から起業家サポート行政書士への転進、その軌跡とは~

【日時】

2016年9月10日(土)11:00~13:00

【講師】

行政書士会社設立エクスプレス 岩﨑直美氏

先生のプロフィール

 

 
行政書士会社設立エクスプレス 岩﨑直美氏
 

 
大分県大分市出身
西南女学院短期大学英語科卒業
JAS、シンガポール航空機元客室乗務員
趣味:高校野球観戦
資格:TOEIC750点、ネイル(アメリカ国家資格・JNA2級)
住んだ国:シンガポール4年、アメリカ6年半
現在、会社設立・新規事業に必要な営業許可の取得手続きを中心とした起業家のサポート業務を中心に活躍中。
 

【実施報告】

9月10日(土)東京校にて、第73回明日の行政書士講座が実施されました。
今回の講師は、行政書士会社設立エクスプレス 岩﨑直美氏です。

ご自身の経験から、独立開業までの道程や、数ある行政書士業務の中からどのように専門業務を決めてゆくかについて、分かりやすくご講演いただきました。
また、営業の仕方や仕事上大切にしていることなど、これから行政書士を目指す方や開業を考えていらっしゃる方にとって、とても貴重なお話になったのではないかと思います。

◆社会復帰の難しさ

女性が主婦から社会復帰を目指すことが、非常に厳しいということを実体験されたことから、自由な働き方ができる仕事として、資格の取得を考えられ行政書士を目指されました。
ご家族の協力を得て試験を受験し、合格の手応えを感じられた後すぐに、実務家の事務所を複数訪問されて、お話を聞いて回ったということですが、その行動力に非常に驚きました。
合格後、回られた事務所のなかの一つで週1日~2日というペースで業務を始められていますが、試験勉強も実務も「徐々に」が先生のキーワードになっています。

◆行政書士の働き方

働き方の4つのパターンとともに、行政書士の仕事と夫々の業務の難易度や、抹消登録者数の敢えて厳しい現実も示しながら「入り口を間違えるとドツボ」に嵌るので、自分の目でしっかり見極めることが大切であり、スタートが重要であること。
修業時代からのご自身の経験を基に、男社会との付き合い方や独立開業のタイミング、専門業務の決め方など時に笑いを交えてのお話は、女性や合格者だけでなく、全てのこれから開業を考えられている方にとって、とても参考になったのではないでしょうか?

◆勉強したことは無駄にはならない

開業してから携わられた業務や、会社設立に特化したことで拡がっていくサポート業務をお話頂く中で、会社法が実務で役に立つことや、併せて周辺知識などを 身に着けていくことが、起業サポートを行う上で大切であり、勉強したことは無駄ではなく、更に勉強を続けていく必要を感じることができたと思います。
営業についても、ご紹介が100%とのことでしたが、先生のお人柄によるところが大きいのではないでしょうか。

◆最後に

最後に、「恩義に報いる」「信頼」「身だしなみ」「分かりやすさ」「あきらめない」という点を、仕事上大切にしているというお話から、行政書士として仕事をしていく上で必要な要素を示して頂き、受講された皆さんにも非常に参考になったのではないかと思います。

明日の社労士講座

明日の法律家講座

「明日の社労士講座」では、伊藤塾の「合格後を考える」理念のもと、実務家・合格者などの講演を行っています。
勉強を開始し、継続していくにあたり、「資格を取った後の自分」を思い描くことは非常に重要です。
本企画が皆さまをモチベートし、また「理想像」を形作る一助となれば幸いです。

【動画無料公開】

最新回

<YouTubeライブ 9/4(木)18:30~>
 

【第2回】

"資格を取ってからが本番"
~社労士として生きる道~

汐留社会保険労務士法人 代表
特定社会保険労務士  今井慎 先生
 
社労士試験の合格は新たなスタートラインです。資格取得後は、開業・企業内社労士・コンサルティングなど多様なキャリアの選択肢が広がります。
社労士としてどのように成長し、信頼される専門家になっていけばよいのか、お客様に寄り添ってきたなかで見えたことを、成功体験だけでなく、失敗や葛藤も交えながらリアルに語ります。
ご自身にあったキャリア選択の一助に、また、合格後、どのように社会に貢献していくかを考えるきっかけにしてもらえれば幸いです。
 

 

<今井慎(いまい まこと)先生プロフィール>

青山学院大学経済学部卒。助成金コンサルタント・法務・人事労務・総務を数社にわたり経験。
社会保険労務士事務所にて3年に渡り、サービス業、小売業、製造業、建設業等約40社の人事労務の顧問指導に従事。また、法人・個人のクライアントに対する年金相談、助成金、賃金設計業務、労働リスクマネージメント等の案件に数多く従事。事務所退職後に汐留社会保険労務士事務所を開設し、「誠実な社労士業務」の提供をモットーに企業に対しての人事・労務・リスクマネージメント・事務費用削減に関するサービス支援を行っている。
 


過去の「明日の社労士講座」

 

【第1回】
齊藤経営人事事務所 代表 特定社会保険労務士
齊藤 英男先生

働き方改革関連法の成立後、労働分野・社会保険分野における法改正が頻繁に行われるようになり、その内容もさらに複雑になってきていることから社会保険労務士のニーズが高まっています。

 

2026年沖縄スタディツアー開催のお知らせ

伊藤塾では平和憲法の崇高な理念と価値を学ぶため、毎年12月に、沖縄へのスタディツアーを企画しております。
今年は12/ 12(土)~12/ 14(月)に実施いたします。
皆様と沖縄を訪れることを楽しみにしております。

2026年9月24日
伊藤塾沖縄スタディツアー事務局

ツアー概要

伊藤塾長、伊関講師、岡口講師も参加! 
お一人での参加も大丈夫(例年、6~7割程度がお一人での参加です)。塾生以外の方のご参加もお待ちしています!
■旅行期間:2026/12/ 12(土)~12/14(月)(2泊3日)

■旅行代金(2泊3日/お一人様あたり) 3日間の食事代、沖縄での移動費を含みます。
    ①98,000円(税込)
    関東地区:羽田空港発着
    関西地区:伊丹空港発着
      ※航空会社:ANA/全日空利用

    ②64,000円(税込) 現地集合(航空券なし)
 
□旅行代金に含まれるもの:往復包括航空券代(①のみ)・宿泊代(2泊)・団体行動中の貸切バス代・食事代(懇親会を含む)・ 記載コースの観光施設費用・旅行期間中の団体傷害保険。
□ 旅行代金に含まれないもの:個人行動中の移動費用・ホテルでの個人利用費用 等。
 
□ホテル部屋割りについて:原則2~3名で1室利用(男女別)
◆1名様で1室の利用をご希望の場合:旅行代金にプラス 25,000円-(2泊分の料金です)
◆ 同室希望者を指定される場合(1部屋2名様まで):同室者それぞれ、旅行代金にプラス 4,000円-(2泊分の料金です)
 ※同室希望者を指定された場合、2泊とも同じ方とのお部屋になります。
 
■キャンセル料:キャンセルポリシーをご確認ください。
 
募集期間:2026年11月16日(月)14:00まで
※募集期間内であっても、定員になり次第、締め切らせていただきます。予めご了承ください。

■申込受付:下記の受付フォームよりお申込ください。
2026年 沖縄スタディツアー申込はこちらから LinkIcon  
※伊藤塾マイページへの登録が必要になります。
※10/13(火),10/14(水)はシステムメンテナンスのため、一時的にお申し込みいただけなくなります。予めご了承ください。

行程紹介

沖縄の12月の平均気温19.3℃。朝晩は気温が下がりますので、羽織れるものがあるとよいでしょう。
歩いて見学する場所が多いため、歩きやすい靴でご参加ください。

12/ 12(土)

行程
(青字を押下すると、施設ごとの案内ページに遷移します)
内容
【往路】
関東地区:羽田空港 7:45頃出発/那覇空港10:45頃着
関西地区:伊丹空港 8:15頃出発/那覇空港10:35頃着
・現地集合の参加者は12/12(土) 10:20~10:45までに那覇空港にお集まりください。
那覇空港からバス移動開始  
皆さんで昼食  
読谷村(よみたんそん) 渡具知ビーチ(とぐちびーち)
(小橋川清弘さんによるガイド)
沖縄戦において米軍が沖縄本島に最初に上陸した地が、読谷村の渡具知ビーチです。公園内からは本島より前に上陸した慶良間(けらま)諸島も望むことが出来ます。

スタディツアーの最初に、沖縄戦始まりの地にて、元読谷村史編集委員で平和ガイドの小橋川清弘(こばしがわ きよひろ)さんからのお話を聴きます。
読谷村 チビチリガマ
(小橋川清弘さんによるガイド)
チビチリガマは、米軍の沖縄本島上陸の翌日、アメリカ兵からの残虐な仕打ちを恐れて、肉親相互が殺しあうという凄惨な「集団自決」が行なわれた避難壕(ガマ=自然洞窟)です。
読谷村史によれば、80名以上が亡くなり、犠牲者の約6割が18歳以下だったといいます。

チビチリガマでの生存者や遺族の方から聞き取り調査を続けてきた小橋川さんのお話は、強く感じるものがあります。
さんご畑 読谷村にあるサンゴ養殖施設です。陸上に珊瑚礁をつくり、そこで生まれた命を外海に供給しています。

環境汚染や温暖化が自然にもたらす影響を学び、人と自然が共に生きていける関わり方とは何かを考えていきたい場所です。
また、規模は大きくはないですが、展示されているサンゴと、そこに棲む生物たちは美しく、学びと同時に訪れて良かったと思える場所です。

体験王国むら咲むら

沖縄の文化・自然に触れる多くの体験ができる、名前の通り「体験王国」な施設です。

今回はそんな体験の中から厳選した、以下の4グループに分かれて体験します。

・琉球舞踊体験

・三線を弾いてみよう

・紅型体験(小マット製作)

・琉球藍紐アクセサリー作り 

※各種アクティビティについては後述の<「体験王国むら咲むら」アクティビティのご紹介>をご参照ください。
懇親会(夕食を兼ねます。) 懇親会には塾長・講師も出席します。沖縄の夜を楽しんでください。
北谷町(ちゃたんちょう)宿泊


12/ 13(日)

行程
(青字を押下すると、施設ごとの案内ページに遷移します)
内容
ホテル出発  

国立療養所 沖縄愛楽園

(ハンセン病療養所) 交流会館

かつて「恐ろしい伝染病」と喧伝され、多くの患者が療養の名のもとに強制隔離されたハンセン病。今回訪れる愛楽園も、その一つとして1938年に開設されたことに端を発する施設です。

沖縄戦の最中においても、患者が施設から出ることは許されませんでした。兵舎と誤認されたための米軍による空襲では壕に逃れ人的被害は少なかったものの、当時の園長の名が付く「早田壕」の掘削や、爆撃により療養がままならなくなったことにより、多くの方が犠牲になったとされます。

戦前から戦中、そして戦後も続いた「ハンセン病患者の隔離」は法律に基づき実施されました。
当時、「正しい」と思われていた法律が、多くの患者とその家族を不幸にしたという事実を学ぶことを通じて、仮に、現在同じような隔離政策が行われた時に、自分はどう考えるのか、ひいては人権とは何なのかを考えていただく機会にしていただければと思います。

皆さんで昼食  
南風原(はえばる)文化センター

沖縄陸軍病院南風原壕群20号
南風原文化センターは、南風原町の歴史・文化の継承と交流を行う博物館です。

今回のツアーでは先ず文化センターにて、戦時中の陸軍病院の変遷やそれに携わっていた人々の動きを、証言映像により俯瞰します。
その後、常設展示室において主に戦時中の南風原にあった病院壕がどのような状態であったかを、再現展示を通じて感じていただきます。

また、実際に壕として使用していた陸軍病院南風原壕群20号壕までの道のりを歩き、壕内でガイドのお話を聴きます。
この壕では戦時中、後に「ひめゆり学徒隊」と呼ばれることとなった女学校の生徒と教師が、看護要員として動員されました。彼女達は、現在文化センターのある付近の厨房から病院壕のある場所まで、食事の運搬も行っていました。
それが今も、「飯上げの道」として残っています。
壕までの移動に「飯上げの道」を通り(正確にはそのすぐ横の道)、皆様にも当時を追体験していただきたいと思います。

翌日訪れるひめゆりの塔と併せて、学徒隊の足跡も意識しながら訪れたい場所です。
皆さんで夕食

ホテル内のレストランで夕食をとります。バイキング方式で牛・豚・ラムなどの肉類から、海鮮や野菜まで、30種のフレッシュ食材が食べ放題です。締めには、沖縄そばも食べられます!

恩納村(おんなそん)宿泊

 宿泊ホテル:かりゆしビーチリゾート・オーシャンスパ

 

12/ 14(月)

行程
(青字を押下すると、施設ごとの案内ページに遷移します)
内容
ホテル出発  
首里城公園 2019年の火災から7年の時を経て、ついに正殿の一般公開が開始される首里城を訪れます。

かつては「王宮」「行政機関」としてだけでなく、芸能・音楽や美術・工芸、宗教などあらゆるものの中心であった首里城。歴史・文化を象徴する世界遺産です。

首里城公園も、戦時中は大きな被害を受けています。貴重な建造物としてだけでなく、平和であり続ける意義を考えるきっかけとしても見て、学ぶことができます。
ひめゆりの塔・ひめゆり平和祈念資料館 ひめゆりの塔は、戦争により亡くなられた「ひめゆり学徒隊」の内136名と、同学徒隊以外の沖縄師範学校女子部・沖縄県立第一高等女学校の在校生・教師91名、合計227名が刻銘された慰霊碑です。確かにその時を必死に生きようとした人々が居たことを思い、繰り返さない想いを大事にしたい場所です。

また、ひめゆり平和祈念資料館は、証⾔映像や当時の写真、学徒隊が負傷兵の看護にあたった壕の実物⼤模型などが展示されています。それらを通して、厳しい環境で働き、最後は解散命令により突如戦場に放り出されることとなった学徒たちが体験した、沖縄戦の実相を伝えています。
皆さんで昼食  
糸数(いとかず)アブチラガマ 沖縄本島南部、糸数にある自然洞窟です。沖縄戦時、元々は付近の集落の避難指定壕でしたが、その後は日本軍の陣地壕や倉庫として使用、戦場の南下に伴い、南風原陸軍病院の分室となりました。軍医、看護婦、ひめゆり学徒隊が配属され、全長270mのガマ内は600人以上の負傷兵で埋め尽くされました。

病院撤退後もガマに取り残された人たちがいましたが、そんな人たちを外に出すため、米軍に焼き払われた跡が今も残ります。それでも暗いガマの中に居るしかなかった、当時の人々の想いを追体験します。
那覇空港へ  
【復路】
関東地区:那覇空港 18:40頃出発/羽田空港 20:50頃着
関西地区:那覇空港 18:00頃出発/伊丹空港 19:50頃着
現地集合の参加者は12/14(月)那覇空港18:00出発以降の飛行機を準備願います。
沖縄のことが好きになり、もっと色々と調べてみたい、という思いをお持ち帰りいただければ幸いです。

※上記スケジュールは現地施設ならびに見学先の都合、または天候状況にて一部変更になることがあります。
 

2026年沖縄スタディツアー 訪問予定地

■12/12(土)

 
■渡具知ビーチ
米軍が沖縄本島に最初に上陸した地です。
 
■チビチリガマ
ガマの入口前で、小橋川さんの講演を聴く参加者。
 
■さんご畑
さんご畑では、サンゴと共生する魚たちの姿を観ることが出来ます。

■12/13(日)

 
■沖縄愛楽園
国立の療養所(ハンセン病療養所)です。沖縄戦では兵舎と間違われ、米軍の激しい攻撃を受けました。
 
 
■沖縄愛楽園交流会館
回復者の講話をお聴きし、今も続くハンセン病問題について学びます。
 
■南風原文化センター(写真は20号壕)
南風原にあった、沖縄陸軍病院壕の一つです。ここに繋がる「飯上げの道」を、当時は走り抜けて食糧を運んでいました。

■12/14(月)

■首里城
2021年のスタディツアーで訪れた際に撮影された、正殿があるべき場所の写真。現在はどうなっているでしょうか。
 
■ひめゆりの塔
ひめゆりの塔が建っているガマ(鍾乳洞)は、沖縄陸軍病院の第三外科が南部撤退後に入っていた壕です。
 
■アブチラガマ
ガマ入口の写真 この先はご自身の目で確かめてみてください。

「体験王国 むら咲むら」アクティビティのご紹介

 
■琉球舞踊
琉球舞踊の練習衣装を身に付け、祝宴に欠かせない「かぎやで風」や「カチャーシー」を、先生に教わりながら、楽しみつつ踊ります。扇子など、舞踊に欠かせない小道具も体験できます。身体を動かしたい方におすすめです。
 
■三線体験
三線(さんしん)は、沖縄に600年以上前から伝わる伝統的な弦楽器です。琉球の宮廷音楽においては主要な楽器としても使用されたというほど、大事にされてきました。あまり沖縄以外では触れることのない三線、この機会に体験してみてはいかがでしょうか。
 
■紅型体験
紅型(びんがた)は、その起源を13世紀まで遡るとされる、沖縄独自の技術で作られた染物です。「紅」は色全般を表す言葉で、鮮やかで大胆な模様が特徴であり魅力です。今回は小さなテーブルマットに型紙を置いて、紅型の染を体験します。
 
■琉球藍紐アクセサリー作り
琉球藍は、沖縄特産の藍植物です。これを用いた藍染は、深い藍色、時間や環境によって異なる色合いが特徴です。体験では、琉球藍紐と大小の好きなとんぼ玉を選び、編み込んで自分だけのストラップやブレスレットを作ります。

■沖縄愛楽園 ~ハンセン病隔離政策と、その後のハンセン病問題~
 
ハンセン病はかつて「らい病」と呼ばれていました。日本では1907年からハンセン病隔離政策が始まり、1931 年「癩予防法」が制定され、国がハンセン病患者を生涯にわたって強制的に隔離する政策を進めました。
1938 年、「癩予防法」に基づく療養所(隔離施設)として「国頭愛楽園(くにがみあいらくえん)」(現在の「国立療養所沖縄愛楽園」の前身)が 開設されました。
第二次世界大戦後、ハンセン病は日本でも薬で治すことができるようになったにも関わらず、1953 年「らい予防法」が制定され、強制隔離は継続されました。「日本復帰」後、沖縄は日本の「らい予防法」下に入り、隔離政策は法律が廃止される1996年まで続きました。
 
国の強制隔離により、ハンセン病患者とその家族はひどい人権侵害と差別を受けました。
療養所に隔離された患者は、家族と引き離され、療養所の中では強制労働を強いられたり、決まりを守らないと牢屋に閉じ込められたりしました。患者の家族は、元の家に住めなくなったり、離婚させられたりしたため、ハンセン病患者の家族であることを隠して暮らしていかなくてはなりませんでした。
 
2001年「らい予防法違憲国家賠償訴訟」(熊本地裁判決)で国の人権侵害が認められ、2019年「ハンセン病家族訴訟」(熊本地裁判決)では、患者の家族が受けた被害も国に責任があると認められました。
2009年「ハンセン病問題基本法」が施行され、「偏見と差別のない社会の実現」に取組み、国は被害を受けた人たちの名誉回復のための啓発活動を行っています。しかし、ハンセン病になった方とその家族に対する、差別と偏見は現在も根強く残っています。
全国13カ所にあるハンセン病療養所には、過去の偏見差別などから社会に復帰できずに今でも多くの方が暮らしています。沖縄愛楽園には、令和8年7月現在、68名の方が入所されています。
 
<参考資料> ※中学生向け教材(資料)ですが非常に分かりやすいです。

  • 「ハンセン病の向こう側」 ―中学生向けハンセン病問題の授業―

YouTube動画 (国立ハンセン病資料館チャンネル)
https://www.youtube.com/watch?v=LeSQarJRlCk

  • 「ハンセン病の向こう側」 ―中学生向けパンフレット―(厚生労働省発行)

https://www.mhlw.go.jp/houdou/2003/01/dl/h0131-5i.pdf


宿泊ホテル

ノボテル沖縄那覇
【1泊目】ベッセルホテルカンパーナ沖縄
〒904-0115
沖縄県中頭郡北谷町字美浜9番地22
TEL 098-926-1188
ホームページ LinkIcon
シーサイドリゾートタウン「アメリカンビレッジ」の一角に位置し、最上階には開放感あふれる展望浴場があります。
ノボテル沖縄那覇
【2泊目】沖縄かりゆしビーチリゾート・オーシャンスパ
〒 904-0401
沖縄県国頭郡恩納村名嘉真 ヤーシ原2591-1
TEL.098-967-8731
ホームページ LinkIcon
恩納村の海、森に囲まれ、東シナ海を望むことが出来る、自然豊かなリゾートホテルです。

2026年  ツアー参加講師

伊藤 真 塾長

伊藤 真 塾長
呉 明植(ごう あきお)講師

伊関 祐(いせき ゆう)講師
呉 明植(ごう あきお)講師

岡口 基一(おかぐち きいち)講師

沖縄スタディツアー参加者の声

司法書士受験生 うちなーぐちさん

ツアーを心待ちにしながら、司法書士試験ステディコースの憲法まで受講を進めたうえで参加しました。これまで講義や業務の場以外で、伊藤塾の弁護士である講師の方々やスタッフの皆さま、さらには試験合格者や法律家を志す仲間たちと、会話できる機会を願っていました。

司法試験受験生 Y.E.さん

今回が初めての参加でした。また、1人での参加ということで、参加を決めるにも勇気が要りました。しかし、ツアーを終える頃には、まだまだこれから、あと2日くらいは旅をしたい、もっと知りたい、と、ツアーによってエネルギーが充電され、エンジンがかかってくるくらい濃密で貴重な時間でした。

R.M.さん

今回知ったこと、経験させてもらったことを、きちんとより多くの人に語り継ぐこと、そしてその経験をもとに、人が当たり前に持つ権利について考え続け、正しく世界があり続けるための努力を怠らないことを、心に決めました。

司法書士受験生 M.K.さん

充実した3日間のスケジュールの中で訪れた場所はそれぞれどこも印象深く、感じること、考えさせられることは数多くありましたが、その中でも特に印象に残った訪問先3か所について記載させていただきます。

M.T.さん

2泊3日という短い時間の中に、ひとつひとつ、それぞれに重みのある事柄が、ぎゅっぎゅっと詰まった旅だったと感じています。
…特に印象的だったのは、読谷村の平和ガイドの小橋川清弘さんのお話です。

M.K.さん

沖縄スタディツアーと聞いて、ほとんどが戦争および米軍基地関連の施設巡りかと思っていたのですが、ハンセン病の施設、琉球の名所等も含まれており、多角的に考えさせられた3日間でした。
色々な方々の話を聞き、資料館を見学し、私が強く思ったことは「この人たちは納得をしていたのだろうか?」と言うことです。

お問い合わせ先

ビッグホリデー(株)横浜支店
スタディツアー担当窓口
担当:藤田、勝岡、根岸
(TEL)045-322-9511 (FAX)045-322-9522
(MAIL) yokohama@bigs.co.jp
[受付時間]月~金 9:30~17:30 (土日・祝日は定休日)

研修企画

伊藤塾 沖縄スタディツアー事務局
担当:内藤、柳原、露崎、菅原
(MAIL) okinawa-st@itojuku.co.jp

Vol.17 弁護士 中野雅司先生

理系からAI専門弁護士へ、好奇心を「専門性」に変える。

Profile

所属:弁護士法人 淀屋橋・山上合同
専門分野:AI、web3(NFT・DeFi・DAO)

理系から法曹へ。好奇心の先で見つけた「一番やりたいこと」

Q.自己紹介をお願いいたします。

弁護士法人 淀屋橋・山上合同に所属している、中野雅司です。

Q.実務家(法律家)を志した理由は何でしょうか?

高校までは理系だったので、法曹を目指して法学部に入ったわけではなく、当初は民間企業への就職を考えており、大学1回生の4月からは民間企業での長期インターンなどをして過ごしていました。
そんなときに、伊藤真先生が大学へ講演に来られ、お話に魅せられて、未知だった法曹という選択肢が自分の中で急浮上しました。
とはいえ、すぐに決め切ることはできず、オーストラリアや台湾へ留学に行ったり、色々なアルバイトやサークルを掛け持ちしたりとゆっくり過ごしました。

そんな中で様々な人と出会い、相対的に好奇心旺盛なタイプであり、興味関心が移ろいやすいタイプであることを自覚しました。
弁護士であれば、その移ろいゆく関心に応じて、様々な法分野や領域について探求し、ワクワクし続けられるのではないかと思いました。
また、ゆっくり過ごしていた時期にも、唯一大学1回生の頃からずっと継続して力を入れられたことが、法律相談活動でした。
これは、法律関係のトラブルで悩んでいる地域の方々に、大学までお越しいただいて相談に乗らせていただくというものです。学生なりにそれぞれ専門分野を作って、本気で勉強して当日に臨んで回答させていただいていました。来ていただいた方に「ずっと1人で悩んでたけど今日来てみて良かったよ、今後の見通しが立って一気に肩の荷が下りたよ」と言っていただくことがあり、「ああ、自分が1番やりたいことはこれだ」と思って法曹を目指すようになりました。

歴史はあっても、キャリアは自由。挑戦を後押しする大阪四大の環境

Q.どうして今の事務所を選びましたか?

AI技術が進歩した世界では、「広く浅く」では淘汰されかねないのではないかと考え、スペシャリストとして専門性を極めようと思っていた時期もありました。
そのため、東京四大事務所やブティック法律事務所なども調べていました。伊藤塾や予備試験のおかげで、就職先の選択肢を広げることができたのは大変ありがたかったです。

一方で、事務所説明会やクラークなどを通じて様々な先生のお話を伺う中で、「最初は先端的な知財分野をやりたくて入所したけれど、技術の細かい部分、この部品が何ミリでどうなっているか、といった話に興味を持てず、労働分野に転向した」という話も聞きました。
そうした経験から、実際に仕事をしてみなければ分からないことが多いのではないかと感じるようになりました。

弁護士人生は長く、弊所の87歳の山上は現役で働いています。私自身も、これから60年ほど働くかもしれません。
そう考えると、最初の2~3年は、自分にとってどのような分野が楽しいのかを知るための時間にしてもよいのではないかと思いました。

「好き」と「得意」は必ずしも同じではありません。自分にはどのような分野の仕事が合っているのかを模索することは、長い弁護士人生全体の充実度を高めるための投資として、十分に価値があると思っています。

AIとの関係で補足すると、若手のうちから仕事の領域を絞りすぎることには、リスクもあるのではないかと考えています。現在の企業法務の中で大きな割合を占めているDD(デューデリジェンス)や不正調査などは、AIによって代替される可能性が高い分野です。入所後、そうした分野だけを黙々と担当していると、ある日その分野のAIサービスが広く普及したタイミングで、仕事が一気に減ってしまうことも考えられます。もちろん、ストラクチャリングのレベルから関与している人まで仕事を失うという意味ではありません。

AI時代には「問いを立てる力が重要になる」とよく言われますが、それは弁護士業界にも当てはまるのではないかと思います。確かに、知識量だけでAIに勝つことが難しくなる時代は、残念ながら来ると思います。
但し、複数の分野を経験しているからこそ、「これとこれも気にかけておかなければいけないのではないか」といった発想を出せることには、これからも付加価値が残るのではないかと思っています。

Q.事務所の魅力を教えてください。

日本で初めて弁護士法人化した歴史ある事務所であり、古くからお付き合いのある企業の大きな案件がある一方で、未開拓の分野への挑戦も自由にでき、それを応援してもらいやすい環境があります。
例えば、まだ「スタートアップ」という言葉すら一般的ではなかった時期に、スタートアップ的なベンチャー企業へ出向し、上場を経験してから事務所へ戻り、社外役員を数多く経験した上で別のスタートアップでスイングバイIPOを経験した弁護士もいます。
通常であれば、当時、そのようなベンチャーへの出向を快く思わない事務所も多かったのではないかと思います。事務所の主要な顧客との関係維持を目的とした出向が多い中で、前例が無い挑戦を応援したからこそ、唯一無二のキャリアを歩んだ弁護士が生まれているのだと思います。
留学についても、一般的なアメリカ留学だけではありません。税法の本場であるライデン(オランダ)で学び、タックスロイヤーとして活躍している弁護士や、シンガポールで日本人として2人目となる弁護士資格を取得した者もいます。その他に中国や、香港、韓国、インドネシア、イギリス、ドイツなど、様々な国での留学経験を持つ弁護士がいます。
このように、自分の興味や志向に合わせてキャリアをデザインできる自由度の高さは、大きな魅力だと思います。

AI法務を専門に、手掛ける世界中の「あらゆる」実務

Q.これまで、具体的にどのような実務に取り組みましたか?

事務所の理念は、「世界中の人々のあらゆるニーズにこたえる」というものです。
そして実際に、この理念のとおり「世界中の人々のあらゆる」案件に携わらせていただいています。
就職活動をしていた頃にこの理念を聞いたときは、正直、あまりピンと来ていませんでした。しかし、実際に入所してみると、インドやスイスの会社とのAI案件、中国の水素燃料スタートアップの買収案件、マレーシア、タイ、ベトナム、インドネシア、フィリピンなどの諸外国におけるAI規制のリサーチなど、「世界中の」案件を担当させていただいています。
M&Aだけを見ても、対象となる業種はエネルギー、スポーツ、IT、食品、物流、住宅などさまざまです。
規模についても、所内の弁護士10人と海外の弁護士がチームを組んで進める案件から、弁護士2人だけで全体像を把握しながら進める案件まであります。本当に「あらゆる」案件を経験できていると感じます。
その他にも、LBO、ファンド組成、エクイティファイナンス、不正調査、特許権侵害訴訟、法人清算など、企業向けの案件を幅広く経験しています。また遺産分割、遺言、成年後見、債権回収、保全、交通事故、刑事事件など、個人向けの案件も幅広く経験しています。
特にAI案件の割合は多く、開発をめぐる紛争、国をまたぐライセンス契約や共同開発契約、汎用型AIが持っていないデータを用いた新規事業のPoC、AIポリシーの策定、自社AIの開発に際しての英文利用規約のチェック、「企業でこのようなAIの使い方をしたいが、適法なのか」といった相談など、さまざまな案件に対応しています。
ここまでは事務所事件についてですが、個人事件としてもAIスタートアップ十数社の顧問を務めています。
事務所事件と個人事件の稼働時間の比率は、何となく98:2くらいにしたいと考えており、既存の顧問先への対応を優先する観点から、お断りしてしまった顧問依頼も多くあります。
それでも、個人として興味のある分野に取り組むことについて、特に制限なく認めてもらえる環境はありがたいと感じています。
入所後を振り返ると、1年目上半期には、IVS2025(67か国から12,000人が参加した日本最大級のスタートアップカンファレンス)のAIアンバサダーや、東京都主催のGEMStartup TOKYO(民間企業の知財等を活用したカーブアウトによる起業や新規事業の立ち上げを支援するプログラム)のメンターに選任していただきました。
また、GVA TECH主催の「生成AI実践コミュニティ」(AI活用に積極的な弁護士約1,000人が参加する団体)で登壇したり、BAMBOO INCUBATOR主催の生成AI勉強会で「生成AI活用時の機密情報の取扱いを考える」というテーマで講演したりする機会にも恵まれました。
1年目下半期には、弁護士知財ネットAIチームの事務局に選んでいただいたほか、NHKラジオで「AIと法」についてお話しさせていただいたり、「知財ぷりずむ」に「AIによるイラスト・キャラクター生成の著作権法上の問題点」という論文を掲載していただいたりしました。
2年目上半期には、先程の論文と異なり共著ですが、「はじめての知財法務Q&A-基礎知識から契約・出願・侵害対応まで-」、「税制適格ストックオプションの教科書」、「士業の生成AI入門」の執筆にも携わりました。また龍谷大学で「AIガバナンス概論」という授業も担当致しました。

弁護士資格から始まる「掛け算」。専門性を重ね、価値をつくる

Q.実務の魅力や遣り甲斐、苦悩を教えてください。

魅力は、人生や会社の命運がかかった案件も多く、1件1件にドラマがあることです。遣り甲斐は、困っている人の力になれること、そして、困っている人の力になる事業を支えられることです。
一方で、苦悩もあります。AIへ聞けば答えが分かるような簡単な問題はほとんどありません。そのため、とにかく悩んで、調べて、また悩んでということを繰り返してしまい、なかなか迅速に対応しきれないことがあります。
 

「目指せる」をつくる。伊藤塾と予備試験が広げた選択肢

Q.伊藤塾で、どのような学びや気付きを得ましたか?

自主ゼミを一緒にする仲間ができたことです。教材が同じなので、「●ページの▲に書いている内容について」といった形でコミュニケーションがスムーズに取れることも大きかったです。
また予備試験の重要性を知り、目指すことができたことで、事務所選びの幅が広がりました。その結果、どのようなキャリアでも築いていける可能性を残し続けることができたと思っています。
伊藤塾のキャリア説明会でお話をされていた事務所に魅力を感じ、法科大学院のエクスターンシップでも第1希望として選び、最終的にその事務所に就職することができました。

Q.伊藤塾の最大の魅力や価値は何だと思いますか?

最大規模の司法試験受験指導校として、長い歴史があることだと思います。
司法試験では、みんなができるところを外さないことが最も重要です。そして、どこまでを確実に押さえるべきなのか、そのラインを判断するための確かなデータがあることは大きな価値だと思います。
また、これまで輩出してきた先輩法曹のバラエティも豊富です。ゼミのた清水先生には、今でも大変お世話になっています。

志に実力をつけた先に。AI分野で見つけた自分だけの道

Q.法律家を志す方へメッセージをお願いいたします。

AIは弁護士登録できません。DDや危機管理など、一部の分野がAIに代替されることはあると思います。しかし、核融合やブレインテックなど、新しい産業が生まれ、時代が変化する限り、新しい法律問題も発生し続けます。そして、AIだけでは解決できない問題も必ず残ります。
AIは確率・統計的な処理や、過去のデータが蓄積されている分野における類型的な判断を得意としているからです。これからも、弁護士だからこそ担える、面白く、社会にとって重要な仕事は残り続けると思っています。

Q.法律を学ぶ意義はどんな点にあると思いますか? (得られること、社会へどう役立つか。)

リーガルマインドが身につくことです。日本には5,000以上の法令があり、初めて直面する法律問題にぶつかることは日常茶飯事です。それでも、法律を学んでいると、「何となくこの辺りに、こういう規制がありそうだ」という感覚を持てるようになります。
これからの社会では、ほぼ間違いなくガバナンスモデルの変更が求められると思っています。アジャイルガバナンスが実装された社会の中では、リーガルマインドが持つ価値は、むしろ高まっていくのではないかと感じています。

Q.志と実力の関係を、どのように考えますか?

あのとき伊藤真先生が大学へ来てくださっていなかったら、法曹という選択肢を考えていなかったような気がします。
その世界線では、興味のあるIT企業に就職して、今頃はAI関係の仕事をしていたのではないかと思います。それはそれで良い人生だったと思いますが、本気で勉強して司法試験に合格したことで、今、AIの分野で自分にしかできない関わり方ができているという自負があります。
「その志に、実力を。」という言葉どおりの実力をつける機会を与えてくださった伊藤塾には、感謝しています。

中野先生

好きだから続く。のめり込める分野で、唯一無二の弁護士へ

Q.どのような弁護士像が理想ですか?

学生時代、経営者の方とお話しする際によくいただいた言葉があります。
「弁護士に新規事業の相談をしても、『それは○○法に違反しているからダメですね』と回答されるだけで、『では、どういうスキームなら適法なのか』というところまで一緒になって考えてくれない」というものです。
私は、そうした新しい事業こそ、まだ解決されていない社会課題に取り組む、意義深いものだと思っています。そして何より、そうした領域が一番ワクワクする分野だと感じています。
VCでのインターンや学生起業に挑戦してきたのも、こうした思いがあったからです。
弁護士としても、単にブレーキをかけるだけではなく、ビジネスサイドと同じ熱量で、適切なアクセルの踏み方を一緒になって考え抜いていく、相方のような存在になりたいと思っています。

Q.今後の展望を教えてください。

インターン生から「忙しい中で、どうやってAIを勉強しているのですか」と聞かれたことで、自分がAIのキャッチアップを「勉強」だと思っていないことに気付きました。
勉強だと思わないくらいのめり込める分野に、弁護士として関わっていきたいです。そして、その分野で自分ならではの価値を生み出し、唯一無二の価値を社会に届けられるようになりたいと思っています。

まとめ

AI法務を専門に、法律だけでなく起業やVCなど幅広い経験を掛け合わせながら、自分ならではの強みを築いています。
AI時代に生まれる新たな法律問題に向き合い、ビジネスの「相方」として新しい挑戦を支える。専門性と経験を掛け合わせ、唯一無二の価値を社会に届けようとしています。

 
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明日の法律家講座 第384回

伊藤塾と歩んだこれまで、五大弁護士としてのこれから。

 

担当は、弁護士の瀨川将平先生。
大学生時代はアルバイトやサークル活動など様々なことを経験。
そして法科大学院へ進学した年に予備試験に合格し、五大法律事務所へ入所。
現在は不動産ファイナンスを中心に、幅広い案件に携わる。
その都度で直面してきた困難を自ら切り拓いたからこそ、掴んだ今の環境に誇りを持つ法律家です。

 
 
目 次
弁護士を志した理由
司法試験の勉強方法
キャリア選択
主な業務内容
法律家を目指す皆さまへ

沖縄スタディツアー参加者の声

沖縄スタディーツアーの感想

M.T.さん

 
 2泊3日という短い時間の中に、ひとつひとつ、それぞれに重みのある事柄が、ぎゅっぎゅっと詰まった旅だったと感じています。
それまでは、沖縄戦について書かれた本を読んだり、ドキュメンタリーや演劇を観たり、ハンセン病に関しては、北条民雄の「いのちの初夜」を読んだり…で、ほんのわずかですが学んで(というよりは、わずかに知ろうとして)きたつもりでしたが、その地を訪れてお話を聞き、その場の空気を感じることを、なぜこれまでしてこなかったのだろうかと思いました。もちろん、その場を訪れても、当時の雰囲気を本当の意味で体感することは到底できませんでしたが…。
 
 特に印象的だったのは、読谷村の平和ガイドの小橋川清弘さんのお話です。チビチリガマでの『集団自決』について、当時の沖縄の住民の方々が米軍に追われて追い詰められた結果として起きた凄絶な出来事という解説ではなく、それに至った背景に、日本軍が中国で犯した残虐非道な行為があったのだということを、繰り返し繰り返しおっしゃったのが、強く印象に残りました。
加害の歴史を忘れて被害の歴史だけを語ることはできないとおっしゃっていたように感じました。
 
 どれもが貴重な体験であったことは確かですが、慌ただしく体験したことは、また慌ただしく記憶から去っていきそうな感覚もあります。でも、お話を聞かせてくださった方々の表情を思い出しながら、体験の貴重さを噛みしめ、感じたこと、初めて知ったことをできるだけ心に留めて、今後も学んでいきたいと思います。
短い旅の中に、大切な体験の数々を、楽しい体験と共にバランスよく企画してくださったご担当者の皆さま、伊藤塾の皆さまに深く感謝いたします。
 
 また、初対面の他の参加者の方々との交流も楽しいものでした。いろいろな方と同じ空間を共有させていただけたことも得難い経験でした。温かく接してくださった皆様、本当にありがとうございました。

沖縄スタディツアー参加者の声

2025年 沖縄スタディツアーに参加して考えたこと

M.K.さん

 
 日本人であれば一度は訪れるべきと思っていた場所の一つである沖縄に今回やっと行くことができました。しかもよく考えられた行程で時間的にも身体的にも負担が少なく快適な旅でした。
 
 沖縄スタディツアーと聞いて、ほとんどが戦争および米軍基地関連の施設巡りかと思っていたのですが、ハンセン病の施設、琉球の名所等も含まれており、多角的に考えさせられた3日間でした。
色々な方々の話を聞き、資料館を見学し、私が強く思ったことは「この人たちは納得をしていたのだろうか?」と言うことです。
ガマで集団自決をさせられた人々、愛楽園に隔離をされた人々、基地と隣り合わせで暮らしている人々、皆さん自分の運命に納得をしておられたのでしょうか?何も知らされず、ゆえに考える術もなく、自己決定をできずに生きることの意味を深く考えさせられました。
 
 今回の旅行で見聞きしたことは、決して他人ごとではなく、いつ自分にも起こるか分からないという当事者意識を持ち、本当の意味で「自由に生きる」とはどういうことなのか、また自由を奪われている人がいたら、気が付いて何か行動を起こす勇気を持ちたいと思いました。
本や映像で学ぶ学習より、実際に見聞きをする学習の意義を実感しました。まさに「百聞は一見に如かず」でした。
内容の濃い旅を企画してくださり、ありがとうございました。