カテゴリー:1997年
第28回 使い方の難しさ
インプットよりもアウトプットの方が難しい。
これは論文の勉強だけではありません。我々の生き方そのものについても共...
1997.12.01
第27回 まわりの目
皆さんは自分の勉強がうまくいかない、たとえば答練の成績が一向にのびないというときに、いやな気持ちになることはありませんか。なぜそんな気持ちになるのでしょうか。もっと極端に不合格になってしまったときに、皆さんの気持ちにとってやっかいなことになっている一番の原因は何でしょうか。
家族でしょうか。友達でしょうか。恋人でしょうか。 誰にわかってもらい...
1997.11.01
第26回 学びの秋
民法を制する者は司法試験を制する、とよくいわれます。それだけ民法は法律の基礎でもあるし、市民生活に密着した法律だいうことです。そして、民法を勉強していると物権、債権という概念がその財産法のすべての基礎にあることがわかります。そしてこの物権と債権だけで市民生活の法である民法のすべてが完結しているような体系を思い描いて問題を解いています。試験との関係ではそれで十分なのですが、どうしてもその世界がすべてのように錯覚してしまうことがあります。
今、物権法の本を書いているのですが、所有権絶対のところでふと思ったこ...
1997.10.01
第25回 無意識の自分
前回、私のストレスマネージメントの話をしました。あそこでお話できなかったことがひとつあります。それは無意識の力です。また、妙なことを言い出したなと思われる方もいるかもしれませんが、最近カウンセリングをしているとあがり症の相談が多いのです。択一や論文の本試験であがってしまうというのです。本当に実力がある方だけに残念です。口述前でもありますしこの機会に少しお話をしておきます。
こうしたあがり症の方には、たいてい、あがってしまう自分を受け入れるこ...
1997.09.01
第24回 ささいな幸せ
公園でふとベンチにすわって子供たちの遊んでいる姿を眺めるのが好きです。道を 歩いていて空を見上げ、照りつける太陽をまぶしげに仰ぐのが好きです。あの輝きを 見るたびに思います。この太陽はさっきまでアメリカや太平洋を照らしだし、これからユーラシア大陸に恵みを与えていく。本当に世界中のすべての人々に分け隔てなく 光り照らすという大仕事を毎日黙々とこなしているのです。
こうしたつまらないことに感動してしまう自分はおかしいのかとも思います。...
1997.08.01
第23回 才能と責任
The Great Lawyers IV - 王安石 1021~1086中国・北宋の代に、新法改革を推進した政治家。撫州臨川県(現在の江西省臨川市) が郷里。字は介甫(かいほ)。父・王益が江寧府(江蘇省南京市)で病死したのち、 そこで科挙の受験勉強に没頭。1042年、22歳にして科挙に第4位で合格。暫くは地方官として各地に赴任したが、67年に即位した神宗により中央に呼ばれ、翌年、副首相 (参知政事)となった。
兵員と官吏の増大によって逼迫した国家財政を再建すべく、 均輸法・青苗...
1997.07.01
第22回 システムと個人
私はこの塾から21世紀を動かす人材を生み出したいと考えて司法試験塾を創りました。 いつも言っているように司法試験合格は目標であって、けっして人生の目的ではありません。この塾では常に自分の人生の目的を考えながら当面の目標(合格)を突破できるようにしていきます。
私は塾生の皆さんに次のような法律家になってほしいと考えています。1 ...
1997.06.01
第21回 自分の未来を創る
The Great Lawyers II - 我妻 栄(わがつま さかえ)1897~1973 民法学者。 形式論理に従って結論を導き出す概念法学が主流であった大正・昭和初期 の我が国の民法学に、社会学・経済学・社会主義の研究を取り入れることによって、 民法を社会的現実との関連で体系化し、今日の日本の民法体系の礎を築いた。
我妻民法は、判例との結合を通じ、「自由の確立の上に立つ平等の要請」に...
1997.05.01
第20回 司法試験第七科目
先日、別冊宝島「この資格をねらえ」におもしろいことが載っていると知人から知らされました。そこには「司法試験受験界の4大学校の受験生によるとLは自習室、Wは本屋、I は宗教、Tは養老院」とあるそうです。なるほどと感心しながらもやはりこのI は宗教というのがちょっとひっかかりました。他にもたまに「あそこはあやしい」という声も聞くことがあります。「やればできる」とか、「無限の能力を確信しろ」とかがどうもうさんくさいらしいのです。そういえば前回の雑感でも死とか魂とか言ってしまいました。まあ、いろいろな考え方の人がいてこの世の中は進歩するのだし、評判になること自体はうれしいことです。そして、憲法を勉強している皆さんなら宗教の本質が絶対性にあることやそれが私の考え方とは全く逆であるということは理解しているでしょう。しかし、ひょっとして、心配になる人もいるかもしれませんので少し弁解させてもらいます。
最近、択一の過去問を解いては模試を受ける毎日がいやになってしまう人は...
1997.04.01
第19回 今を生きる
巻頭からつらい話題で恐縮ですが、私たちの塾の一期生の方が昨年末に亡くなりました。 最後まで欠席カセットを聴いて勉強されていたようです。まだ現役の学生でした。彼は、合格してからどんな法律家になりたかったのでしょうか。どのような夢をもって大学に入り、日々の勉強に励んできたのでしょうか。きっと合格して多くの人の役にたちたいと願っていたにちがいありません。志なかばで倒れた彼の無念さを思うととてもつらい。
もう一人、明日の法律家講座で講演をしていただいた平井憲夫さんがやはり...
1997.03.01
第17・18回 素直に生きる
仕事を終えてみると綺麗な朝焼けです。
東の空がビルの谷間から次第に朱に染まっていく。富士山も白くくっきり浮...
1997.01.01
伊藤 真
伊藤塾 塾長
司法試験・公務員試験対策の「伊藤塾」塾長・伊藤真の連載コーナーです。
メールマガジン「伊藤塾通信」で発信しています。
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