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2026年

第366回 謹賀新年 法を学ぶということ

 新年あけましておめでとうございます。

 昨年、2025年は、伊藤塾が創立30周年という大きな節目を迎えた年で...

2026.01.01

2025年

第354回 謹賀新年 伊藤塾30周年

 今年2025年、伊藤塾は創立30周年を迎えます。1995年にこの塾を立ち上げて、多くの受験生の支持を得てここまで続けてくることができました。法曹や士業の道に進み各分野で活躍している塾生、公務員や民間企業などそれぞれの舞台で活躍している塾生、各人の人生を懸命に生きている多くの塾生のおかげで、30年も続けることができました。心から感謝します。

 思えば、1981年に司法試験に合格してから受験指導を続けてきましたが...

2025.01.01

2024年

第342回 謹賀新年 共感の共同体

 昨年も激動の一年でした。世界ではウクライナ戦争に加えて10月に始まったガザ・イスラエル戦争もいまだ出口が見えません。国内では各種組織の不祥事が相次ぎ、組織のガバナンスが機能していない現実が次々と露呈しました。コンプライアンスがこれだけ叫ばれているにも関わらず、一向に改善されていません。ジャニーズとメディアとのなれ合い、ビッグモーターと保険会社との相互依存、宝塚の密室性、日大アメフト部問題、学習塾での子供への性加害、自衛隊内での性暴力隠蔽、官僚による公文書の改ざん検証の拠棄、検察官による冤罪、そして自民党安倍派を中心としたパーティ券裏金疑惑など思い出せるだけでも相当なものです。

 アメリカのコンプライアンス違反は、個人的利益のためのものが多いようで...

2024.01.01

2023年

第330回 謹賀新年 戦争と平和

2023年は、1868年の明治維新から近代国家を創り上げてきて155年目になります。明治維新から近代国家づくりをしてきた日本ですが、1945年の敗戦までの前半77年間は戦争し続けた国でした。戦後の後半77年間は、昨年まで日本国憲法の下で戦争しない国であり続けることができました。もちろんそれが沖縄の犠牲の上に成り立っていた事実を忘れてはなりませんが、それでも国家としての戦争を行わないで77年間国家を維持することができました。しかし、昨年は、平和国家の在り方という点では、敗戦という折り返し地点から近代国家づくりのスタートライン(明治維新)に戻ってしまった感が否めません。ここに来てまた戦前と同じような軍事優先国家をめざそうとしています。資金、技術、学問研究などあらゆることを軍事につぎ込み、日本版先軍政治をめざそうとしているようです。私たち国民、市民の覚悟が問われているように思います。

 戦前の我が国がそうだったように、軍事的な組織を統制することは極めて難...

2023.01.01

2022年

第318回 謹賀新年2022

今年、沖縄は本土復帰50年を迎えます。昨年12月、伊藤塾恒例の沖縄スタディツアーに一部同行しました。一昨年はコロナ禍でお休みしましたが、今回で21回目になります。こうして続けていると毎回、新しい発見があり楽しくもあり、つらい気持ちにもなる独特のツアーです。法律家や行政官にとって現場が何よりも大切であることを伝えたくて「合格後を考える」ために始めたスタディツアーですが、現地に行ってみなければわからない本土との温度差や独特の空気を感じることができます。

皆と少し遅れて那覇空港に到着したものですから、合流先の読谷村までタクシ...

2022.01.01

2021年

第306回 謹賀新年

昨年、コロナで時間が止まっていたかのようでしたが、本当に予測不可能な一年でした。コロナの問題だけでも、振り返ってみると2019年12月中国の武漢において原因不明の新型肺炎の発症が報告されると、日本でも2月にダイヤモンド・プリンセス号のクラスター発生、そして3月にWHOのパンデミック宣言と史上初のオリンピック延期。そして、緊急事態宣言、アベノマスク、GoToキャンペーンなど、政策の混乱に振り回され、適切な休業補償もないままのコロナ対策によって日本経済は大きなダメージを受けてしまいました。何か想定外のことが起こるとは思っていましたが、ここまでの事態になることを1年前には全く予想していませんでした。

「静かな年末年始を過ごしていただきたい」との菅首相の言葉どおりステイホ...

2021.01.01

2020年

第293回 謹賀新年

伊藤塾東京校のある渋谷がどんどん変わっています。新しくきれいなビルが建ち、駅の様子が変わり、歩道橋が移動し、数年前とはすっかり様変わりしました。塾前の桜並木も数年前にきれいに整備されました。今後もどんどん変わっていくことでしょう。古いものは新しいものに入れ替わっていきますが、古いものはかつては新しいものでした。そして、その新しいものはしだいに古くなっていきます。

皆さんは、新しい年をどのように迎えていますか。不思議なものです。切れ目...

2020.01.01

2019年

第281回 謹賀新年

一昨年の雑感268号で自衛隊明記の改憲について、「一人でも多くの国民が、「災害救助で頑張っている自衛隊がかわいそう」などという感情論に流されないでほしい、ここに指摘したことが杞憂に終わることを心底願っている」と書きました。その気持ちは今でも変わりません。それどころかますます危機感を強く持っています。新年早々、物騒な話はやめてほしいという塾生もいることかと思います。政治と宗教の話は遠慮するという日本の風土が、自立した市民となることを遠ざけてきたと考えているものですから、不興を買うのを承知であえて、正月からこんな話題で書いています。

おさらいです。まず「自衛隊明記」の改憲によって何も変わらないというウソ...

2019.01.01

2018年

第269回 謹賀新年

昨年11月21日全国5000人の市民が不当な賠償金4556万円を完済しました。東京、国立駅前から続く大学通りの景観をめぐり、国立市がマンション業者に支払った3124万円を国立市から求償された上原公子元国立市長が訴訟で敗訴し、利息を含めて4556万円を個人として国立市に負担することになりました。景観保護のためにマンション建設規制を求めて上原氏を支持したのは市民であり、その政策を実現したことによって、市長が個人責任を負担するなどという不当な裁判に納得できない全国の市民がカンパを寄せて、第三者弁済により全額支払ったのです。

複数の訴訟の経緯は建築差し止めなどを含み複雑ですが、市民からの支持を得...

2018.01.01

2017年

第257回 謹賀新年

沖縄辺野古での新基地建設をめぐる訴訟において、最高裁は弁論すら開かずに国の言い分を全面的に認めました。1審からわずか3ヶ月での最高裁判決はいかにも、新基地建設を早急に進めたい国の意向に沿ったものに思えてなりません。私には、安保条約を違憲と判断した1959年3月の砂川事件1審判決に対して、米国の意向から跳躍上告をした上で、翌年の安保改定に間に合うように12月にスピード判決を下した最高裁の姿が重なって見えます。この国の司法は、いつまでたっても政治部門と米国の尻を追いかけているだけの情けない存在なのかとため息が出ます。

もう法律家の上がりの地位まで上り詰めたのだから、何も怖がらずに良心に従...

2017.01.05

2016年

第245回 謹賀新年

「日本に、本当に地方自治や民主主義は存在しているのでしょうか。沖縄県にのみ負担を強いる今の日米安保体制は正常といえるのでしょうか。国民の皆さますべてに問いかけたいと思います。沖縄、そして日本の未来を切り開く判断をお願いします。」これは昨年12月2日代執行訴訟口頭弁論での翁長雄志沖縄県知事の意見陳述の最終部分です。

戦後70年を経たにもかかわらず、国土面積0.6%の沖縄県に73.8%の...

2016.01.01

2015年

第233回 謹賀新年

昨年12月13日に恒例の沖縄スタディツアーに出かけました。機内のクラシックチャンネルを聴き始めたらモーツァルトのレクイエム(死者のためのミサ曲)が流れてきました。この鎮魂曲を聴きながら、明日の総選挙で日本の民主主義と憲法が葬り去られるのだろうかと暗い気持ちになってしまいました。

元防衛官僚の柳澤協二氏が名護市長選挙前に名護市で辺野古基地反対派候補応...

2015.01.01

2014年

第221回 謹賀新年

時間は絶え間なく流れていくにも関わらず、毎年、新年を迎えると新たな気持ちになります。昨日と今日は連続しているのですが、それでも年が改まると何かを変えなければと思ったりします。人為的に作った区切りだからこそ、自分の意識によってこの新年を迎える意味づけを自分自身で決めることができる、この機会を活かしたいものです。

昨年、政治の世界では96条改憲、日本版NSC、秘密保護法など国民を巻き...

2014.01.05

2013年

第209回 謹賀新年

私はこれまでどちらかというと少数派を応援してきました。そんなこともあって司法試験予備試験受験生を応援しています。すばらしい法科大学院もありますし、熱心な教授もいます。ですが、法律家になる道は複数あっていいと思いますし、いつどんなルートで法律家になるかは自分で決められる方がよいと考えています。受験生の選択肢が増える予備試験はその点で評価できます。

昨年は予備試験合格者が初めて司法試験に挑戦し、どこの法科大学院よりも高...

2013.01.04

2012年

第197回 謹賀新年 2012

昨年は、東日本大震災、欧州経済危機など多くの社会不安や世界情勢変化の年でした。まさに憲法価値が求められているときに憲法を活用して国造りができないこの国のもどかしさを感じた一年でした。私も受験指導30年の節目としていろいろなことがありました。司法試験勉強のノウ・ハウがビジネスにも役立つことを実証するために出演したNHK・Eテレ「仕事学のすすめ」では予想外の大好評を頂き、今年2月には再放送されることになりました。

また、昨年は塾生の頑張りで多くの圧倒的な合格実績を上げることができまし...

2012.01.03