カテゴリー:2001年

2001年

第76回 地域と法律家

 よく医療の世界と法律の世界は対比されます。どちらも専門技術が必要ですし、人の不幸を仕事の対象としています。今、司法制度も大きな節目を迎えていますが、少し先に進んでいる医療の試みから法律家が学ぶことは多いように思います。

 諏訪中央病院という地域医療で有名な病院があります。かつては大学病院が...

2001.12.01

2001年

第75回 正義と邪悪

 試験に合否はつきものです。

 この20年間、毎年3回、発表会場で多くの受験生の人生の岐路に立ち会っ...

2001.11.01

2001年

第74回 ソフトパワー

 9月11日。多くの方が亡くなりました。残念でなりません。一人一人それぞれ人生があっただろうし、家族や愛する人を残して逝くことの無念さを思うと言葉もありません。これだけ多くの人の死は何を意味するのでしょうか。さらに多くの人の命を奪うことで解決する問題なのでしょうか。物事には必ず原因があります。国民の生命を守る責任がある国家は、原因の究明とその根絶にどれほどのエネルギーをかける覚悟でいるのでしょうか。

 暴力によって自らの主義主張を通そうとすることは人類が昔からやり続けて...

2001.10.01

2001年

第73回 内なる力

 あたりまえのことですが、私たちはそれぞれ姿形が異なります。音楽が好き、絵が好き、運動が得意、勉強が得意など他の人と異なるものが好きだったり得意だったりします。憲法でいう個人の尊重です。これらは科学の世界ではみな遺伝子の働きと言われているようです。何かをする能力、何かを感じる能力、すべて遺伝子の働きによります。

 人間の可能性は無限であるといわれる一方で、生まれつき遺伝によってはじ...

2001.09.01

2001年

第72回 勝者の常識

 少し前にイチロー選手の作文が話題になったことがあります。具体的な数字で将来の目標を明確に掲げているからです。

小学校6年のイチロー少年がプロ野球選手になるための目標を明確に語ってい...

2001.08.01

2001年

第71回 J S A

 JSAという韓国映画があります。南北分断を正面から取り上げ、南北の軍人の友情を描いたものですが、これを韓国の人はどのような思いで観るのでしょうか。シュリ以上の人気だったそうですから、多くの若者が支持したに違いありません。

 私は日本人で、もちろん徴兵された経験などありませんから、2年間の兵役...

2001.07.01

2001年

第70回 ある宣言

 2001年元旦に30歳の人のうちの72%、40歳なら57%、60歳でも31%。一体、何の数字だと思いますか。

なんと、2101年の正月を迎えられる人の割合だそうです。ある雑誌の記事...

2001.06.01

2001年

第69回 法を学ぶ

 薬害エイズ訴訟の安部被告に対する一審無罪判決が出ました。

 被害者の方々の無念さは察するに余りあります。この裁判に限りませんが、...

2001.05.01

2001年

第68回 心の響き

 今、CDショップに行くとクラシックのコーナーに二人のバイオリニストのCDが並んでいます。川畠成道さんと諏訪内晶子さんです。二人とも先を急いでデビューしたのではなく、じっくりと内面の成熟を待ってから世に出ました。もちろん、実力は10年前から世界第一級ですが、ときを待ったのです。

 1989年の熱いプラハを思わせる諏訪内さんの演奏は、彼女が世界で過ご...

2001.04.01

2001年

第67回 感情

 皆さんは最近感動したことがありますか。深い悲しみの涙を流したことはありますか。うれしくて思わず身体が跳ねてしまったなんていうことはありますか。

 私たちは「感情的になってはいけません」と言われ続けてきました。特に法...

2001.03.01

2001年

第65・66回 謹賀新年

 戦争、テロ、貧困、飢餓、疫病。これらは21世紀を迎えるにあたって人類が抱える課題です。こうした世界が直面する大問題とはまったく無縁に生きていくことができる日本において、国際社会における日本と自分の役割を考えることはとても難しいことです。戦争を体験したことのない世代はイマジネーションの欠如ゆえにその残忍さを理解できません。今日の食べる物さえ必死で探し求めなければならない子どもたちがいることを想像すらできず、大量の残飯を廃棄します。

 自分の合格という幸せを考えること、そして家族の幸せ、目の前で困ってい...

2001.01.01