第198回 伊藤塾で学ぶこと
伊藤塾の塾生になると何度も聞く言葉がいくつかあります。
「やればできる、必ずできる。」「ゴールから考える。」「最後まで絶対に諦めない。」「合格後を考える。」等々。
どれも私がこれまで30年にわたって、法律家・行政官の育成をしてきた中で、実感し、ぜひ塾生の皆さんの血肉になってほしいと願っているものばかりです。
昨年9月に出演し放映されたNHK Eテレ「仕事学のすすめ・“司法試験流”知的生産術」が意外に好評だったらしく、2月に再放送されることになりました。
この番組では「ゴールから考える。」という戦略的発想が、実は司法試験だけでなく、あらゆる分野で活躍するビジネスパーソンにも役立つことを多くの方々に知って頂く機会となりました。
どんなプロジェクトを実行する際にも、明確な目標設定がなければなりません。その目標は具体的であればあるほど、実現可能性が高まります。時間軸や数値で目標を明確に把握して、それを実現するためには何が必要かをさかのぼって考えていくのです。
これは、伊藤塾では基本中の基本の発想法です。
まず、自分が合格したときの姿を明確にイメージします。「合格後を考える」のです。合格後にどこで、誰のために、どんな仕事をしているのか等をとにかく具体的に想像してみるのです。そして試験当日には、何ができなければいけないのかを明確にイメージします。答案であれば、どんな答案が合格答案なのかをしっかりと科目別にイメージできるようにします。短答であれば、自分がリズムにのって解いている様子をしっかりイメージします。そしてそのようになるにはどうしたらいいのか、そのためには何が必要なのかを考え実行していくのです。
大切なのは、今やっている勉強が試験当日にどのように役立つのかを常に意識することです。
今読んでいるテキストは試験でどのように役立つのか、今解いているこの問題は本番ではどのように役立つのかを明確に意識しなければなりません。
常にゴール(本番)にどれだけの意味があることを今やっているのかをしっかりと意識して学習するのです。
そしてこうした勉強を最後まで続けていくには「最後まで絶対に諦めない。」という強い決意が必要となります。
試験勉強を続けているとそれが困難な試験であればあるほど、辞めたくなることがあります。そんなときにこの言葉を思い出し、諦めないで続けられた人が合格していくのです。
「やればできる、必ずできる。」という言葉も厳しい言葉です。やればできる、でもやらなければできない。しっかりとやるべきことをやらなければ「できない」ことを意味しているからです。
しかし、この言葉はこのようにできない理由としてネガティブに捉えるためのものではありません。
あくまでも、やれば「できる」と考えるのです。
そしてこの前向きのモチベーションを維持する原動力が合格後を考えることに他なりません。
自分がどうしてこの勉強を始めたのか、そして何のために続けているのかを明確に説明できればできるほど、合格しやすくなります。
皆さんは試験に合格するために勉強しているのではありません。
合格後にそれぞれの現場で活躍するために勉強しているのです。
人の役に立つために勉強しているのです。
自分のためだけではありません。
勉強して高めた能力を多くの人の幸せのために使うのです。
そのために勉強しているのです。
こうして自分が勉強している意味を自覚できる人は必ず合格できます。
そのために伊藤塾では合格後を考えるプログラムが様々あります。
ステレオタイプの法律家像を打破して自分の進路や生き方のヒントを得るために大いに活用してください。
伊藤 真
司法試験・公務員試験対策の「伊藤塾」塾長・伊藤真の連載コーナーです。
メールマガジン「伊藤塾通信」で発信しています。
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