タグ:3月

2011年

第187回 高い志

先月23日に最高裁判所大法廷で弁論をしてきました。1人1票実現裁判です。升永英俊弁護士、久保利英明弁護士とともに合計70分間、15人の最高裁判事を前に我々の主張を展開してきました。

そもそも大法廷が開かれること自体が年に数回のことであり、そこで傍聴席が...

2011.03.03

2010年

第175回  個人と国家

ドイツにいた中1のころ、市内のスケート場に行ったらそこでカーリングの試合をしていて使えなかったことを覚えています。初めて見たその競技のなんとなくのんびりした感じがとても印象に残っています。見かけの穏やかさと違って激しい精神的な闘いがあり高度な集中力を要する難度の高いスポーツだということは後になって知りました。

どんなスポーツでも高度の集中力と持てる力を発揮する強い精神力が必要なこ...

2010.03.03

2009年

第163回 求め、捨てる

毎週、一般市民向けの数多くの講演会で憲法の話をしています。まだまだこの国には、憲法と法律の違いすら理解していない人が多く、これまで主権者教育がなされてこなかったことを実感します。それと同時に講演を何のために聴くのかを意識していない人が多いことにも驚かされるのです。

憲法学習会と銘打った会合でありながら、メモも取らずにただ聴いているだけ...

2009.03.03

2008年

第151号 『貧困と戦争』

肺結核で療養していた朝日茂さんが、医療扶助と生活扶助をカットされたことを争って国を相手に裁判を起こしたのは1957年でした(朝日訴訟)。当時の時代背景をみると、日米相互防衛援助協定や自衛隊の創設などで再軍備の動きが強められていく最中であり、安保条約の合憲性が争われた砂川事件判決も1959年に出ています。こうした中で、政府は適正化の名目で生活保護の新規適用中止などを行い、社会保障費の増大を抑えようとしていたのです。

この訴訟は「人間裁判」と呼ばれました。人が人間らしく生きること、つまり...

2008.03.03

2007年

第139回 不都合を受け入れる

 私たち人間は迷うことがあります。

たとえば裁判です。本当に被告人が真犯人なのか無実なのか裁判官にもわから...

2007.03.01

2006年

第127回 継続

荒川静香選手の「勝ち負けにこだわるのではなく、自分のスケートにこだわった」という一言が響きました。あれだけの大勝負に臨んで、勝ち負けにこだわらないという境地はどこから生まれるのでしょうか。私は、鍵は継続だと考えています。

 本試験当日に、難問に直面すると、どうしても、この一問が解けなければ合...

2006.03.01

2005年

第115回 天体観測

東京で春一番が吹いた日、久しぶりに気のおけない友人と共に星を見ることのできる温泉宿に出かけました。ひなびたところにある由緒ある温泉なのですが、なぜか私設天文台があると聞いてとても興味を引かれました。

昔、天文クラブに所属していたことがあるという仲間の一人の指南を仰いで、...

2005.03.01

2004年

第103回 学び上手

 渋谷の伊藤塾前の小さな広場は若いダンサーたちで一杯です。いつのころからか、自分のダンスをビル1階のガラスに写して練習するため、若者がぞくぞくと集まるようになりました。

週末ともなれば、何組ものダンスグループがひしめき合っています。飛んだり...

2004.03.01

2003年

第91回 合格の秘訣

 最近合格者の話を聞くことがよくあります。どのような試験でもまたどの合格者でも共通のことがありました。それは勉強するということと、最後まで絶対に諦めないということです。いまさらあまりにも当然のことをと思われるかもしれません。ですが、結局はこの2点なんだなと実感したのです。

 ある司法試験の合格者は5回目で合格しているのですが、不合格になった4...

2003.03.01

2002年

第79回 自立

 皆さんは新潟の監禁致傷事件の判決をどう思いましたか。

些細な窃盗を併合罪として付加して刑を決定するのは罪刑法定主義の観点から...

2002.03.01

2001年

第67回 感情

 皆さんは最近感動したことがありますか。深い悲しみの涙を流したことはありますか。うれしくて思わず身体が跳ねてしまったなんていうことはありますか。

 私たちは「感情的になってはいけません」と言われ続けてきました。特に法...

2001.03.01

2000年

第55回 さくら

みなさんは勉強していて、何もかも投げ出したくなることってありませんか。実は、私にはあります。

私も人間です。いまだ、サイボーグ説は少数説にすぎません。 必死になって...

2000.03.01

1999年

第43回 人の幸せ

皆さんは、合格体験記を読んでどんな気持ちになりますか。

「すごいなあ。うらやましいなあ。自分もこんな風に合格したいなあ。」「彼...

1999.03.01

1998年

第31回 合格への確信

 この試験に合格するためには、「現実には難しいのでは」ということを心のすみに少しでも考えていてはいけません。まわりからあきれられるくらいに自分自身で「できる」と信じていくことが必要です。しかし、これはそう簡単なことではありません。

 最近、合格者の講演を聴く機会が何度かありました。 そのときに多くの合...

1998.03.01

1997年

第19回 今を生きる

 巻頭からつらい話題で恐縮ですが、私たちの塾の一期生の方が昨年末に亡くなりました。 最後まで欠席カセットを聴いて勉強されていたようです。まだ現役の学生でした。彼は、合格してからどんな法律家になりたかったのでしょうか。どのような夢をもって大学に入り、日々の勉強に励んできたのでしょうか。きっと合格して多くの人の役にたちたいと願っていたにちがいありません。志なかばで倒れた彼の無念さを思うととてもつらい。

 もう一人、明日の法律家講座で講演をしていただいた平井憲夫さんがやはり...

1997.03.01