タグ:11月

2010年

第183回 法を学ぶ意義

米国の報復戦争が始まってから10年目に入ったアフガニスタンでは、これまで一般市民の被害が相次ぎました。その結果、反米感情を増幅させ、それがタリバーンの復興を許す土壌を作ってしまったとの反省から、昨年から米軍では、相手が敵だと百パーセント確信できなければ、撃つなという規則を徹底させているそうです。敵と確信しても殺害せず、まず手足を狙って撃つルールになったことに対して、ある下士官は「われわれ軍人にとっては、相手の頭や心臓を狙って撃たないこと自体、経験したことがない『異文化』だ」と語ったそうです(2010年10月15日朝日新聞)。

こうした軍隊の本質に反するような努力にもかかわらず、反政府武装勢力によ...

2010.11.02

2009年

第171回 アジアの人権

先日、ベトナム、シンガポールそして韓国に行ってきました。ベトナムではベトナム戦争の激戦地であった中部地域で、韓国軍の若者が民間人多数を虐殺した村をいくつか訪問しました。たとえ国防のための軍隊であっても、大国に利用されて加害者になってしまう現実を思い知らされました。

シンガポールというと観光、貿易立国というイメージがあります。確かにその...

2009.11.03

2008年

第159回 2つのサイト

10月26日、渋谷ではとんでもないことが起こっていました。公妨(公務執行妨害)による違法逮捕はこうして簡単に行われます。これが日本の現実であり、権力の実態です。法律家を目指す人はこのユーチューブの映像を見なければなりません。http://jp.youtube.com/watch?v=3Uw701vV15U

さて、この日も私は、新浦安の旧司法試験の口述試験会場で早朝から応援をし...

2008.11.03

2007年

第147回 責任

 年金問題、C型肝炎問題が片づかないうちに、今度は防衛省幹部の接待疑惑です。国防だ、国際貢献だと綺麗事を言っても所詮は金儲け、利権の世界なんだと、軍需産業の本質を改めて国民に暴露してしまいました。財界人が盛んに憲法9条を削除して軍隊を持とうと主張する理由がよくわかります。

 「北朝鮮がミサイルを発射したらどうするんだ。国民を守るのが国の責任だ...

2007.11.01

2006年

第135回 いじめ

 最近、連日のように、子どもたちのいじめを苦にした自殺が報道されています。

いじめの根は深いです。この国自体が、部落差別、在日外国人差別を続けてき...

2006.11.01

2005年

第123回 新憲法制定?

先日、自民党の新憲法草案が発表されました。予想されたものよりも復古的色彩が後退していましたが、その内容はいろいろと問題が多いように思います。

多くの識者は、これを改正案として読んでいるようですが、自民党自身が言っ...

2005.11.01

2004年

第111回 キッパリ

ふらっと書店に寄った際に、「キッパリ」という本を見つけました(上大岡トメ・幻冬社)。表紙のまさにキッパリした姿に惹かれて手に取りました。「たった5分で自分を変える方法」というサブタイトルがついていてベストセラーだそうです。この手の本が売れるのは日本中に現状に満足しておらず自分を変えたいと思っている人たちがたくさんいることの証です。

 この本の中には、思わず「そうそう」と頷くことがたくさん出てきます。「...

2004.11.01

2003年

第99回 腰を据える

 勉強していると、いろいろな情報に惑わされて本当に自分がやらなければならいことが見えなくなることがあります。確実な情報は数えるほどしかなく、そんな中で何を信じて良いのかわからないという状況に遭遇します。

たとえば現行司法試験なら論証パターンや問研の答案を覚えて完璧にしたのに...

2003.11.01

2002年

第87回 抵抗

 試験の結果は常に冷徹です。有無を言わさぬ事実として私たちに降りかかってきます。

法律家をめざす私たちはこの事実を受け止めなければなりません。人はときに...

2002.11.01

2001年

第75回 正義と邪悪

 試験に合否はつきものです。

 この20年間、毎年3回、発表会場で多くの受験生の人生の岐路に立ち会っ...

2001.11.01

2000年

第63回 建て前と本音

 「司法試験は頑張れば誰でも合格する試験ですか。」「もちろん合格するよ。」これは建て前です。では、本音はどうでしょうか。

 人は建て前と本音を使い分けるものです。これは生きていくための智恵の一...

2000.11.01

1999年

第51回 自信

自信喪失。

何かをやり遂げようとするときにつきものなのがこれです。なんとかなると思...

1999.11.01

1998年

第39回 学びの秋

 人はどんなときに成長するのでしょうか。 自分よりすぐれた人間に感化されたとき。 学ぼうと謙虚になったとき。 自分の人生を自分で切り開こうと決意したとき。 試練に負けずに乗り越えたとき。 そのひとつに自分を相対化できたときとがある思っています。 自分を相対化するというのは自分を客観視することと言ってもいいかもしれません。 様々なことを教えてくれる人がまわりにどれだけいるかはとても重要なことです。

 皆さんは法律家になります。 そのときに、どうしても周りから持ち上げら...

1998.11.01

1997年

第27回 まわりの目

 皆さんは自分の勉強がうまくいかない、たとえば答練の成績が一向にのびないというときに、いやな気持ちになることはありませんか。なぜそんな気持ちになるのでしょうか。もっと極端に不合格になってしまったときに、皆さんの気持ちにとってやっかいなことになっている一番の原因は何でしょうか。

 家族でしょうか。友達でしょうか。恋人でしょうか。 誰にわかってもらい...

1997.11.01

1996年

第15回 民主主義

 1947年4月、戦後初かつ日本史上初めての自由な選挙である第23回総選挙において、日本国民は社会党を第一党に選び、片山内閣が成立した(社会143、自由131、民主124、国民共同31、共産4、諸派20、無所属13)。このとき日本国民は何を政治に託そうとしたのであろうか。

 私の尊敬する羽仁五郎氏の論文に次のような内容のものがある。「敗戦のせ...

1996.11.01