タグ:6月

2011年

第190回 謙虚さ

44年前の布川事件に関する再審無罪判決がありました。1967年8月に茨城県利根町布川で起きた強盗殺人事件で、78年に最高裁で無期懲役が確定します。29年間獄中で過ごした後、96年11月に仮釈放されていた桜井昌司さん(事件当時20歳)と杉山卓男さん(同21歳)に対する再審が行われ、5月24日に無罪判決が言い渡されました。典型的な自白強要と検察による証拠隠しが原因の冤罪事件です。

刑事事件で判決が確定した場合には、まず再審を開始するかどうかを決める再...

2011.06.03

2010年

第178回  法律家の原点

みなさんに、目標とする法律家はいますか。「合格後どのような法律家になるか」を考えながら勉強することは大切です。「明日の法律家講座」などで、いまを生きる法律家の話を聞くとともに、過去の法律家にも目を向けてみてください。布施辰治という弁護士を再度紹介します。その仕事・生き方から私たちは多くのことを学ぶことができます。

布施辰治は1880年に生まれ、日本による朝鮮や中国への侵略が大規模に展...

2010.06.03

2009年

第166回 時間の過ごし方

5月から11月までさまざまな試験が続きます。試験は時間との闘いです。直前期には「もっと時間があれば」と誰もが思い、試験時間中は時間配分が勝負を決めます。そして終わった後は発表までの重苦しい時間が待っています。発表後の時間は人によって天と地ほどの差があることでしょう。同じ時間なのにどうしてこれほどまでに時期によってまた人によって感じ方が違うのでしょうか。

時間そのものは中立です。ニュートラルな時間にどのような意味づけを与える...

2009.06.03

2008年

第154号 『盤石な基礎』

孫子の兵法という有名な兵法書があります。非暴力平和主義とか憲法9条とかいっている人間が戦争の方法論を論じるのはどうかと思う方もいるかもしれませんが、試験は一種の戦いですから参考になる点はいくつもあります。二千五百年たってもなお様々な読みとり方ができて興味深いものです。

13篇あるこの孫子の兵法の中でも「形篇」は、各種試験にも大いに役立ちま...

2008.06.02

2007年

第142回 権力

 5月はいろいろなことがありました。憲法記念日、国民投票法成立、全国各地での講演、テレビ出演、そしてもう25年も続けている新旧司法試験会場での応援です。

 今年の新司法試験では5500人が受験願書を出していながら4600人し...

2007.06.01

2006年

第130回 あいさつ

 新司法試験の試験会場に4日間、立ちました。はじめての試験に緊張して臨む受験生を応援するためです。うっとうしく感じた人もいたでしょう。多くの人にはどうでもいい存在だったと思います。ですが、たった一人でも、私の姿をみて安心し、元気が出たという塾生がいてくれたらそれで十分に意味があると思い、立ち続けました。

 「おはようございます。頑張ってくださいね。」と声をかけても無視されま...

2006.06.01

2005年

第118回 幸せ

人は差別化によって幸せを感じるところがあるようです。

自分は人と違う車をもっている、流行を先取りしたバックをもっている、VI...

2005.06.01

2004年

第106回 役割分担

 先日、元レバノン大使の天木直人さんと「外交×憲法=平和」というテーマで対談をしました。有料にもかかわらずこの手の講演会ではめずらしく600人近くの人が小雨の中集まってくださいました。

イラクで人質になったフォトジャーナリストの郡山総一郎さんにも特別出演し...

2004.06.01

2003年

第94回 日本一

私は1995年に伊藤塾を立ち上げたとき、ここを日本一の法曹養成機関にしたいと考えました。松下村塾や適塾への思い入れから塾という名称を用いましたが、実質はロースクールのつもりでこれまで多くのことに挑戦してきました。

明日の法律家講座を毎月実施して実務の現場を知ってもらい、法律実務家入門...

2003.06.01

2002年

第82回 不安と誇り

 試験の勉強を続けていて、一番不安なことは先が見えないことです。

このままやっていて本当に合格の日が来るのだろうか。去年一年間あれだけ頑...

2002.06.01

2001年

第70回 ある宣言

 2001年元旦に30歳の人のうちの72%、40歳なら57%、60歳でも31%。一体、何の数字だと思いますか。

なんと、2101年の正月を迎えられる人の割合だそうです。ある雑誌の記事...

2001.06.01

2000年

第58回 見えない現実

 ある人の頭を軽く殴ったら、思いもかけず、その人が死亡してしまったとします。傷害致死罪が成立するでしょうか。自分には思いもかけない結果ですが、実は被害者は特異体質でした。その事情を知らなかった自分にとっては意外な結果になったというだけのことです。被害者の特異体質という基礎事情を知っている家族にとっては意外でも何でもない。当然の結果です。

 最近、思いもかけないような事件がよく起こります。 17歳の少年たちは...

2000.06.01

1999年

第46回 北風と太陽

 少年犯罪に厳罰を科すべきだという主張があります。こうした議論を聞くにつけ、平和主義への対応の仕方とそっくりだなと思うことがあります。

 憲法は、武力による紛争解決は実効性がないと考えて自衛戦争すら放棄しま...

1999.06.01

1998年

第34回 競争試験

 この司法試験は資格試験ではなく競争試験です。

 競争試験というと、つい他人を蹴落として自分がのし上がることをイメージ...

1998.06.01

1997年

第22回 システムと個人

 私はこの塾から21世紀を動かす人材を生み出したいと考えて司法試験塾を創りました。 いつも言っているように司法試験合格は目標であって、けっして人生の目的ではありません。この塾では常に自分の人生の目的を考えながら当面の目標(合格)を突破できるようにしていきます。

 私は塾生の皆さんに次のような法律家になってほしいと考えています。1 ...

1997.06.01